クランクケース右側には、3つのオイルシールがあります。
ウォーターポンプ用、オイルポンプ用、キックスタータ用です。

シリーズオイルシールはこちら
SDR:クランクケース右側シール挿入
SDR:クラッチ側オイルシール・・・
SDR:クランク右側オイルシール
SDR:右クランクシール続き
SDR:左クランクシール
SDR:エンジン左側のオイルシール続き


そのうち、キックスタータは常にオイルに漬かっている訳でもないので、それほどシール性能は求められません。
オイルポンプ部は、2ストオイルとギアオイル分断用なので、こちらもまぁあんまり切実ではないですかね。

やはり冷却水とギアオイル分断用のシールは大事なのか、変わった構造になっています。
ここが抜けるとまずいですもんね。
これがウォーターポンプ用オイルシールです。
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中身がオイル用シールと熱湯用シールの二重構造になっていて、構造が複雑で脆いです。

あももさんから叩くとゴム部分を破損させるとアドバイスを頂いたので、今回は慎重にやる事にしました。
まずケース側の汚れを取るためにヤスリ掛けします。
削りすぎると水漏れしますから、あくまでナラシ程度でやめときます。
その後洗浄し、少し暖めます。

シールは冷凍庫に入れておいて冷たく、硬くしておきます。

双方にシリコンスプレーを吹きかけ、キッチンペーパーで軽く拭き取ります。

ケースに軽くあてがい、ちょうど良いサイズのワッシャーを噛まして、ボルトナットで締めこんでいきます。
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このシールは外周以外は凄く破損しやすい構造なので、きっちり外周にワッシャーをあてがう必要があります。 

押し込んでいくと、特に抵抗も無くスルスルと入っていきました。
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締め込んで行くと途中で手ごたえが変わり、きっちりはめこんだ事が分かります。
面が水平に出ている事を確認して終了です。

残り2つのシールは冷却手順は省略しましたけど、まぁなんとか無難に出来たと思います。

新しいシールは古いシールと比較すると弾力性が高い様です。
当たり前か。
オイルポンプのシールは常にオイルに浸っているのか、それほど違いはありませんでしたが、ウォーターポンプシールとキックスタータは歴然の違いがありました。
また、この2点は型番も変更されており、若干の仕様変更があったのかも知れません。

しばらく恐る恐る使ってみます。