大雪のせいで色々と配達が遅延してたそうで、うまく受け取れなかった荷物が本日受け取れました。

iPhone 008

早速あけて、早速バラしました。
余りにも高速にバラしたので、バラす前の写真はありません(笑) 

メーターパネルは薄い鉄板でした。
ライトを入れても文字は透過しませんので、夜はすこし見え辛いと思います。
まぁレーサー部品ですからそれでええのですが。

基板はこんな感じでした。
まずは表。
液晶部分はライティングを考慮した部品になってますね。
iPhone 009

そして裏。
iPhone 013
7805レギュレータはまだ大丈夫かな?
まぁこれはコンパチが腐るほどあるんでよいです。
つか完全に同一品の部品を持ってました。

そしてこの時点で水温計だけ切り出すのは諦めました。
NECの78082CFという8ビットマイコンでタコと水温両方コントロールしてます。
ステッピングモータはSA5775ANというドライバを通して78082でドライブされてます。
流石レーサーです。さぞかし滑らかに動作した事でしょう。
これはパルス駆動するタイプではなくて、正弦波をモーターに入れて滑らかに動作させるタイプです。
その辺面倒なんでSA5775ANを使ってるんでしょうけど。
このタイプは滑らかなんですが、ギア付きのステッピングモーターをパキパキ動作させた方が、値は正確です。

空けて確認したかったのは、燃えた箇所と、水温計部分の作りですが、うまい事にやはりサーモユニットの片方はGND直通でしたので、3XV等と電気回路的には互換性があります。
(水温による抵抗値の変化が正しいかどうかはまた別途検証します)
追記:計りました。
5KE1は50KΩ〜、3XVは50Ω〜で、まったく互換性ありませんでした。

んで焼けた部分はこれ。
iPhone 012

ベースとエミッタの間が燃えてなくなっております。
右側の燃えたボタンみたいなのは、裏側にあるレギュレータのサポートです。

失われた表面から読み解きますと、、、東芝製SD1220というパワートランジスタの様です。
どうやら既にEOL(廃盤)になっている様ですが、スペックシートを見るとVceoが150Vっていう結構大きめのトランジスタです。
これ取り替えて動けばめっけものなんですけどね〜。
まぁ動かんでしょうねぇ〜(笑

コードの結線部分はこんな感じ。
iPhone 015

iPhone 011
水温計の入力部分の半田とパターンが剥がれてます。
チョイチョイと動かすと短絡しますね。 アカンですね。

基板上に2個鎮座しているコンデンサですが、液漏れしてて死んでます。
iPhone 014

電解コンデンサが死んでしまってパワートランジスタの負担が重くなったのかも知れませんね。
電解液でショートした可能性もあります。
これは世代的に2001年台湾製低ESR電解コンデンサ問題に引っかかったのかも?

レギュレータ側の電解コンデンサが開いてるんで、レギュレータ側も少し疑った方がいいかも知れません。
もしここがバカになっていて、12V直通になっていたとするとICは全滅でしょう。
水温計は生きていたということでその可能性は低いと思いますが、壊れた部分がたまたま良かったって可能性もあります。

ま、とりあえず諸々撤去です。
iPhone 017


んで問題はこれ。
こいつも恐らく死亡してますけど、色がこんなんになっているので抵抗値がさっぱりわかりません。
iPhone 016
もとからこんなの?いやいや。

サイズ的に1W程度の抵抗と思われますが、端子見ても熱で焼けたのは間違いないかと。
これが死んでいるのが原因としたら、元の抵抗値がわからないので終了です。
回路解いてないので想像ですがCDIから引っ張ったコイル一次側の分圧に使ってるのかなぁと。
一応抵抗値測っておきます。


水温計とステッピングモーターの制御にしてはコストが掛かっている基板でした。
流石レーサーですね。
でもこんなに豪勢でなくてもエエのにね、とは思います。
このメータが作られてから既に10年以上経ちます。今ならもっとシンプルに作れそうです。
前回少し書きましたが、このタイプのタコメータは初期型が1年だけ作られて、2年目以降は型番が違います。
恐らくさまざまな部分が改良されていると思います。
初期型だけに基板も無駄が多いのでしょうし、これ、、、基板を見た雰囲気だけですけど故障が多かったんじゃないかと想像します。

さて、どうやら国内にはないっぽいんですが一応2SD1220の入手に挑戦してみることにします。
アカンかったらどうするかなぁ。