義弟夫妻の自由時間を確保する為に、相方と姪っ子三人を連れて映画をみる事になった。
無題




テラスモール湘南という辻堂駅再開発によってできたショッピングモールにて。
巨大ショッピングモールとしては珍しくJR駅前という最高の立地にあるのだが、それが原因なのかあんまりお子様が楽しめる様な施設ではなく、主に20〜30代の女性中心に店舗が取り揃えられている。
女の子のお買い物に付き合うか、女の子のグループで行くと楽しいかも。
正直小学生位の子供を連れて行くには辛いものがある。

まぁそんな事はおいておいて、

色々と話題になっている映画なんで、そこそこ期待してました。
連休中なので、残念ながら最前列となったのだけれども、意外と見れた。
やっぱり最新の映画館は違うねぇ。

まず映画が始まってすぐに思ったのが、メッチャ3Dを意識している絵作りだなぁと。
その他、CGも凄いなぁと。
ピクサーの技術でしょうか。スティーブジョブスの遺産ですね。

話の方ですけど、流石に大量のお金がジャブジャブ使われているディズニー映画なんで、ストリーを深読みしたがる人達が大量生産されそうですが、子供向けなんで単純なんだと思います。
(とは言うものの、良く練られた良い脚本だと思います)
アメリカ産の話に良くある
「人と違うけど悩まんでもエエで」
「愛があればイケるイケる」
という話。

なぜか生まれつき氷の魔法を使えるお姉さんが、その力の使い方がわからずに心を閉ざしてしまう。
奔放な妹は姉の気持ちがわからず困惑するけど、最後は姉を愛する気持ちで和解。
姉はその魔法を完全に制御することを覚え、悪者を追い出して円満解決、、、と。

ちょうど小学生の子を連れて行くには良いかな。
小さい頃は他人と比較して、なんで自分はこうなんだろう?と悩む時期が必ずあるんですが、そこが特徴となり強みに変えていく事を知らなくてはなりません。
日本の様に画一的な人種構成の国ですと、米国やヨーロッパ程はそういう事が無いのかも知れませんけど、まぁ細かいこと気にしますからね。子供の頃は。

見せ場は何度も何度もテレビで見せられている雪の女王がLet it goを歌いながら氷の城を作る場面ですが、流石に歌は良かったです。
お子さんが沢山おられたんでそこかしこで歌声も聞こえました。
まぁお子様向けの映画なんで全然OKです。

話題のLet it goですが、英語版の歌詞も読んでみましたが、やはり内容は
「もう我慢せぇへんで、一発かましたる」(意訳)
という感じでして、この映画のメインテーマなんだなって思いました。
氷の魔法を使えることが引け目だった姉が、一人で氷の城に引きこもり「もう誰も気にしない」という事で、ネット社会の暗い部分を暗示している様でもありますが。

なんで雪の魔法が使えるん?とか色々と唐突感はありますけど、そこに説明は無いんですね。あるとマズイ訳です。 
だって生まれたままのあなたが素晴らしい、という話ですから。
子供がお母さんに「なんで私を短足に生んだんだ〜」と恨んでもしようがありません。短足だって見方を変えれば巣晴らしい。

確かな統計情報として、西洋は人と違う事が賞賛されるという共通認知があり、日本や東アジアは人と同じこと(空気読むって事かな)が賞賛されるという共通認識があります。
欧米ではこのように小さい頃から人と違っている事を許容する文化を育んでいるんですね。
そうしないと多人種社会の秩序が保てないという構造的な要請から来ているんで、それがサイコウダーとかは思いませんけど。

ちょいと話それますけど、欧米文化大好きな人が「欧米文化は素晴らしいから日本もそうあるべき」と言う方がおられます。
その同調圧力をかけるあなたが最も日本的なんですが
と言いたくなるんですが、個人的には多様性の花として愛でるのが良い様に思います。

映画は、子供と行くには良いミュージカルなんじゃないかなって思います。
絵は綺麗だし、話はシンプルでわかりやすい、主人公の2人はとても魅力的と。
子連れ限定してお勧めです。