FusionPCBから基板が届きました。
9月7日発注してから到着したのが9月22日、実質二週間です。
ほとんどが船便の時間ですね。

iPhone 001

今回は余分な基板が無くなり、発注した5枚キッカリです。
FusionPCBは最近、銅の厚みを指定出来たりと、結構改善が進んでいます。
5枚ともテストされている様ですね。

iPhone 002

ボードを切る精度は相変わらず良いです。

iPhone 004

かっちりとケースに収まります。

iPhone 006

ただ、USBの足の部分、四角でしていたところが一部長丸で加工されてました。
以前ただの四角い穴はきちんと四角で加工されていた(訂正:よーくみると長丸でした)のですが、今回はGNDに落とす為にPADをかぶせてました。
(訂正:外形線以外の内部の穴はレーザー加工が出来ないのかも知れません)

iPhone 005

iPhone 007

Gerber上ではこのとおりです。

無題

ここが恐らく加工できず、別の手法で対応されたんでしょう。
FusionPCBのHistoryを見ると、一度差し戻しされている様です。

09/07/2014 Confirmed 
09/07/2014 PCB Confirmed This order has PCB item(s)
09/07/2014 PCB Confirmed Transaction ID: 8T8048952Y343701P 
09/07/2014 PCB Processing PCB File:D129830_61232_1455CDI_rev9.zip is now under processing.
09/09/2014 PCB Processing PCB File:D129830_61232_1455CDI_rev9.zip passed file examination.
09/11/2014 In production D129830_61232_1455CDI_rev9 is coming back from production workshop.
09/12/2014 Processing  
09/12/2014 Shipped Order was shipped
09/12/2014  Traceable Order was Traceable

次からは注意したいと思います。


さて、忘れない内に図面を起こしておきました。
1455CDI

PDFはこちら
 
まだ実機での動作確認が取れてませんが、自分が忘れてしまうので。
一見複雑なのですが、セクション毎に振り分けるとそれぞれは非常に単純です。

(1) Pick up
SDRのピックアップはBTDC70度と7度でプラスとマイナスの信号が来るので、それをフォトカプラで受けています。
ピックアップ電圧はかなり幅が広いのですが、フォトカプラは耐電圧特性が良いのでこれを受けるのに適しています。
また2個イチのフォトカプラも一般的なので省スペース化も可能です。
一時MOS FETで受けようかとも思いましたが丁度良い特性のものが無いのと、サイズが大きくなってしまうのでやめました。

(2) CPU
CPUは幾つかの仕事をします。
・ピックアップセクションで受けた信号の内、BTDC70度のものを拾って進角点火します。
・回転数/分を割り出してYPVSのバルブを操作します。
・その他設定スイッチ、USB通信などのユーザーインターフェイスを受け持ちます。

(3) Storage SW
電荷を溜めているコンデンサの電圧を開放する為に、サイリスタのゲートに電流を流します。
サイリスタのゲートを開くには少々電力が必要で、PICやフォトカプラからの電流だけでは心もとない、というかPICの定格スレスレになりますので、トランジスタで増幅します。

(4) Storage
エキサイタコイルという高電圧を発生するコイルを使ってコンデンサに電荷を蓄積します。
およそ300V程度の電圧になります。
ヤマハは2系統のエキサイタコイルがあり仮にメインとサブとすると、純正の動作は、メインは大電流を流す為のもので、サブは補助的にプラス電圧を印加するのと(ほとんど仕事はしません)、マイナス電圧で回転数をカウントしたりするものになっています。
この回路ではここで回転数をカウントする必要も無いのでマイナス側はGNDに捨ててます。

(5) YPVS
YPVSを制御する為のモータードライバとバルブ位置検出の部分です。
TA8428は暫く使って実績もあり、熱なども持たない事はわかっていますので引き続き利用しています。

(6) Power
12Vを入力し、5Vを供給します。
今回はUSBバスパワーで動作する様にPNPトランジスタ2SA1015を使っています。

実際のPCBレイアウトは以下のとおり。
omote

ura

タコメータの基板が暫く帰ってこないので、ボチボチ組んでいこうかと思います。