覚書。

昨年のSUGOで、SDRのポートタイミングはとても早いんやで〜という話を聞いた。
それってなぜかっていえば、たぶんYPVSがあるからかなと思う。
YPVSはポートを変更する仕組みであるので、ヤマハの2ストロークは低回転を犠牲にしたポート形状に出来る。

800px-Port_timing_2T
 
YPVSコントローラは、エンジン特性にとても大きな影響を与える事が色々な形で見えている。
ポートタイミングを変える仕組みなんで当たり前か。
1980 YPVS power curve PS_tcm71-307559

2016年モデルの2ストローク車も、特性を変えるために未だにYPVSを弄っている。
参考:ヤマハ2スト2016年新モデル! YZ250X

ホンダならRCバルブ。
まるで当然の事の様にNSRのRCバルブはその特性がモデルによって変更になってる。
こんなページを見つけた。
RCバルブ開度特性表
実に様々なパターン。

スズキはAETC(Automatic Exhaust Timing Control)として実装。
名前にはっきりと排気タイミングコントロールと明記。

まぁつまり、排気ポートを削っても、少なくない影響範囲で、YPVSコントローラでなんとか出来るんじゃないかという仮説。

ヤマハが製造したYPVSコントローラは、 単一基板で様々なマシンに適応できる様に作られている。

コントローラの実態はこれ。
 iPhone 002

幾つかのジャンパーピンで色々と操作できる。
iPhone 003

が、酷い手抜きだと思う。
SDRのYPVSコントローラは、他車流用のオマケで付けられた様なシロモノで、87年当時は高価なデバイスだったとは分かるけどそりゃない。
ヤマハはこのYPVSの開度をオイルポンプにワイヤーで連動させてしまったので、変更には注意が必要となったのがまたこれ、重たい問題。



そこを承知の上で、今回低回転領域で閉じ気味にしてるんやけど、これが本当に具合が良い。
オイルポンプの問題をもう少し考えて、もう少し調整してみようと思う。

排気チューニングですんで、効果は非常に大きいです。
YPVSだけ調整できるような基板があっても良いと思います。

YPVSを更に15度程度閉じる設定が出来る様にソフトを変更しました。
http://urana.info/rilassaru/pic/2015-07-26-cdi2.zip
【アーカイブはこちらに移動しました】

オイルポンプに影響が出ます。
使う人はご注意を。
良くわからないとか、そういう状態の人は全力スルーしてください。

この辺なども見ておいて下さい。
http://rilassaru.blog.jp/archives/1826227.html