クイックシフターのスイッチ作成中のイデさんより
「スイッチ入れてから暫くカットしない時間を作れない?」
というお申し出が。

前回仕組みについて説明した通り、クイックシフターのスイッチが入る理想は、ミッションのドグ歯が抜けるタイミングと同時が良い。

なのですが、まぁ結局その辺って難しい調整になるので、最後の砦って事でつける事にしました。
これまでのステートマシンです。

statemachine

改良後のステートマシンです。(ちょっとステート名称変えました)

state

IDLEステートからスイッチを感知すると、これまでは点火カットする状態に入っていたのですが、ON_COUNTINGステートに入ります。
ここで点火タイミング × n回程、スイッチが入ったままの状態を維持すると、初めて点火カット状態になります。
デフォルトは2回程。
島田優選手の使い方だと、最低6msecチョイから最長12msec感知する時間が必要となります。
なんだかアバウトだなって思うかも知れませんが、エンジン点火をオフするタイミングで動作するので、これでよいのです。
スイッチ入力後が最大0.006秒遅れたとしても、重要なのは点火カットの時間です。
シフトが抜け、また入り、点火再開する時間が正確である事が大事です。
今回の方式は「時間で点火カット」する方式よりも全然緻密で正確な動作をするのですから。

単に点火カットまでの時間を待つのでは無く、変な振動によるスイッチの誤動作もある程度低減できるでしょう。
ただし、優さんが言っていた「左コーナーで失火する」ってのは、私はシフトにつま先が当たっているのだと思っていますから、これは防げないかも知れません。そこは、、、乗り方変えるかバネ強くするしか無いですね〜。
もしくはシフトアップタイミングである10000回転以上でしか動作しない様に設定するか。

パワーバンドでアクセル全開状態。このとき強い力でシフトペダルを操作してもシフトは抜けませんので、やっぱりバネは強めが良いと思います。

v221

Enable rpm 点火カットスイッチが有効となる回転数
Delay count 点火カットスイッチが有効となる回数(点火タイミングでカウント)
Cut count 点火カットが行われるカウント
Invaild count 点火カット後、再度スイッチが入る事を避けるカウント数

Delay countが今回新たに入れたコンフィギュレーションです。
まずは2〜3回、つまり10msec〜20msec秒位でお試しですかね〜。