何時も、秋月千石縛りで色々作っていて、これは誰でも簡単に再現できる用にって事でやっている訳ですが、たまにはそうではないものに目を向けてみたいと思いまして。

浅草ギ研に手を出してみました。
http://www.robotsfx.com/index.html

Wi-FiモジュールとBLE(Bluetooth)モジュールです。
左が浅草ギ研のBLESerial2と右がWiMasterです。 
iPhone 001

どちらもよくよく見てみるとせんごくネット通販で購入できる事がわかったのですが、浅草ギ研の直販の方が少々お安いです。
浅草ギ研のウェブページを見ますと、どうも最後のお客だったらしく、両方在庫0になってしまいました。
せんごくネットではまだ買えるように見えますが、注文してみない事には分かりません。千石で在庫持ってる気がしませんから無いかもですね。

さて。

この商品の優れた点は沢山あるのですが、一番のメリットは単純なシリアル通信だけでWi-Fi、BTで通信が出来るって所です。
本当に簡単。

Wi-Fiの方は少し前の仕様で5GHz帯が使えませんし、BTはそもそも2.4GHz帯。
どちらも昨今非常に混雑してきている2.4GHz帯を使いますので、例えば渋谷の様な過酷な場所では干渉がきつくて使い物にならないかもしれませんが、そもそも電力的に近接向きとなりますから、その辺はあんまり気にしなくても良いかも知れません。
使い方次第かなと。

【Wi-Fiモジュール】


Wi-Fiの方はアクセスポイントになります。アドホック通信では無いのでAndroidでも無理なく接続できる仕様になっています。
これでロガーを作成すれば、桶川サーキット位の広さならリアルタイムモニタリングが出来るかもしれません。
ただいくら飛びが良い2.4GHzでもツクバは全周は無理でしょうね。

サイズはBTと比較するとかなり大きめです。
また、消費電力も待機時間は抑えられているとは言え40mA、送信時には200mAを超える様ですからレギュレータも少々大きめのものになってくるかなと。

【BTモジュール】
このBLEモジュールの小ささよ。爪の上に乗りそうです。
iPhone 002
 
BTの良さはこの辺ですね。
消費電力も、待機20uA 受信時10mA、送信時25mAとかなり小さめです。
送受信できる範囲はかなり限られそうです。

20msec毎に15byte送信可能ですから6Kbps程度と通信速度はWi-Fiと比較して圧倒的に遅いのは事実ですが、コレだけ小さいとそんなことは気になりません。

なにせ値段が2700円とWi-Fiと比較して安いのが大きな魅力です。
PICマイコンでBT対応といえば、一般的にBTスタックを積んで、市販のBTモジュールをUSB接続する等が必要というのが定番なのですが、これかなり面倒臭いんです。
通信速度や安定度を我慢すれば、このモジュールで出来る事はかなり多いと思います。


双方とも単純なシリアル通信でやり取りできます。PICマイコンは大体シリアル通信モジュール(EUSART)が乗っているので、基礎的な通信プログラムも殆ど書く必要はありません。
ウェブ上にはArudinoやPICのサンプルが掲載されていますし、スタートアップは簡単そうです。

自分でシーケンスを作らないといけなく、その他の制限事項は多いのですが、それゆえロガーなどのシンプルなものには適しています。


両方ともモジュール在庫が無くなってしまったのは残念ですが、BLESerial2はまた作ってくれると思います。
まずは簡単にブレッドボード上で何か作ってみようかなと。