スズキというメーカーは、実は内定まで貰っていて行かなかったという、個人的には大変失礼な事をしたメーカーでもあるんですが、、、。
人生の先輩であるオカンが、「半分公務員みたいなものやろ?安泰やん」との言葉で公社で生産技術をやる事になった。
今思うと行っておけば良かったのか、どうだったのか。
結局その後ベンチャー行ったり、今の会社に行ったりと、全然安泰じゃない人生を送ってるのですが。


そんな話はさておきですが、

GSX-R。
RG-Γと共に、スズキが起こしたレーサーレプリカ、いやレーサーベースマシンの発祥のブランド。
ホンダもヤマハも後追いだ。カワサキは・・・まぁおいといて。

久しぶりにGSX-R1000の新型が出るらしい。
スズキが正式にプレスをリリースした。
http://www.suzuki.co.jp/release/b/2016/1004/

そしてデラ恰好よい写真が公式サイトに多数。
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その公式サイトでは「The KING is back」とある。
プロモーションは王者ケビンシュワンツ。
まさにThe KING is back
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スズキ公式のプロモーションビデオ。
 

まー個人的にはKINGの称号はキング・ケニーなんですが、良しとします。

ビデオを見ていると、もうセンサーと電子制御がバリバリバリバリですね。
ありふれるエンジン出力をどうやって引き出すのかにリソースが集中している。

SDRなんてタイヤ性能に勝つだけのエンジン出力はありませんので、無用の長物だったりしますが・・・。

まぁやるとすれば、シマユウ選手の発進時のウィリーを検知して出力落とすとか、そんくらいか・・・。
(意外と、面白いかもね・・・)

GXR-R250がとても残念な仕上がりに終わりそうなので、R1000は頑張って欲しいですね〜。
R250って歴代成功したことが無い可哀そうなバイクなんだけど、2017年もまた・・・。
うーん。

ちょいと。
GSX-R1000は当然の様に両方向クイックシフターが装着されていました。
ま、色々と極々ローカルで議論されているこの機能。
ちょいと動画を分解してみてみましょう。

シュワンツの足です。
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チェーンの動きを見ていると、この辺で点火カットされた駆動力の変化がチェーンまで伝搬している様です。
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ここから一気にチェーンが跳ね上がります。
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たわんだチェーンがドリブン側からドライブ側に脈打ちます。
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チェーンがたるんたるん。
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チェーンは駆動力を伝達するパーツではありますが、各種ショックを吸収する重要な役割を持つパーツでもある事がわかりますね〜。
このほかにもダンパーの役目をするパーツはオートバイには沢山組み込まれていて、電子制御はその余力を消費して成り立っています。
タイヤ自体、ハブダンパー、サス、フレーム、マウント、そしてチョイと滑るクラッチ、これらが正常に動作してこそ、メーカーが狙った整合性が取れる事は間違いありません。

何か一つだけ変えても整合性が取れる事は無く、やっぱり全体を見ないとダメなんだなーとかくだらない事を考えながらビデオを見てました、というお話。



余談。

それらを踏まえて来週のテイストオブツクバ用の電子制御の最終確認をします。
大した事をやっている訳ではありませんが、0.01秒でもタイムを詰めるのが御要件。
RCDIとその周辺装置は、レースの為にあります。

ところがシマユウ選手の土曜日練習で、「クイックシフターが動きません〜」との連絡。
来週の前日練習日、特スポはこの課題を解決する事に余力が取られてしまいました(笑) 

なんで直前までなんかあるんでしょうね〜・・・。