Facebookにて、T.O.T.でSDRを走らせていた長澤流選手からこんなコメントが。
naga
SDRにラム圧コントローラ・・・
saru







あ、この間アルモクさんからなんとなく聞いていた話はこれね。
2ストにもラム圧入れる事があるのね。
自分も昔からたまに読んでいたブログ
nao の ROAD RACER TZ125&RS125R!
のラム圧コントローラと同等品が良いとの事。
naoさん来年どうすんのやろ・・・とか思いながら詳細を読んでみる。

そして流さんはこのブログに従って「RSのソレノイド用意しまっさ〜」とか言ってましたけど、一抹の不安がよぎる。
課題がイマイチ見えないのに部品が揃う、つまり設計が出来てないのに部材を買う様な。
無駄にならんかな〜。心配。


しかしよーわからん。

とにかく情報が足りないので、その他ネットで検索をしてみる。
ラム圧を得る為にはキャブレターボックスというものを用意するらしい。
HRC RS125Rについていたらしい。
このブログに写真が載っていた。
www.K's-garage.com:S80 菅生耐久仕様(S80のススメ)

そういえば流さんもS80レーサーの人達からのFeedbackみたいな事いってたなー。
S80だと当たり前なのかな。S80怖いわ〜。

RSのPLでも確認はできた。
rs1251
なるほど、天下のHRCが試しているなら、意味はあるんかもなと。

更に検索。
NAG S.E.D.の2 サイクル 2 輪ロードレーサーにおけるラム圧システムの有効利用と対策
うーん・・・


ここまで読んで課題は
2ストでラム圧を導入すると、加速→パーシャル時にオーバーフロー気味になる
と把握したんだけど、なんでこうなるのか良く分からんのよね。
cab
上記1はふつうのシステム。
2がキャブだけ加圧。これだとガソリンタンクの空気圧が負けるのでガソリン来なくなるよね。
だから3の様にキャブボックスとガソリンタンクの空気圧を一定に保つようにすると思うのよ。

こうしておけば、アクセルを開閉とは関係ない様な気がするんよね。
理屈では。


前述のNAG S.E.D.のドキュメントを見てみるけど、ガソリンタンクとキャブボックスの空気圧変化に時間差があるのが原因・・・?なのかどうなのか。
前述naoさんのブログではタンクへの加圧を止める事によってガソリンがあふれてくるのを回避しているらしい。
うーん、、、ロジックが出来ない。
徐々に?マークが増えていく。
saru

でもう一度イチから現象を考えてみる。

筑波最終のストレートを全開加速してラム圧をキャブボックスとガソリンタンクに加える。
最終コーナーに差し掛かりアクセルを戻し、パーシャルにする。
燃料が濃くなってゲフる。

これで大体あってるよね?

で、もう少し良く考えてみると、もしかして、こういう事なんかなというのが思いついた。
cab2
アクセルを戻していくとスロットルが閉まる。
パイロット系のジェットはスロットルよりエンジン側にあるので、負圧がかかる。
これが原因で燃料がドバドバでる。

つまり課題の本質は、
・ラム圧を掛けて、キャブのIN側とタンク内に通常よりも高い圧力をかける
・スロットルを閉じると圧力差が全部OUT側にあるスロー系にかかる
・差圧によって燃料が噴き出てくる
なのかな?
cab4


もしこの仮説が正しいとすれば、下図の様にキャブボックスの圧力を抜くのが一番エエのとちゃうのかなとか思ったりする。
cab3
つまり、アクセルを戻している時にソレノイドに通電してキャブボックスの圧力を抜くと。


うーんそろそろ眠くなってきた。

で、ここまで正しい、とした場合、課題は2点
1) 減圧して差圧をなくすタイミング
2) 減圧して差圧をなくす機構

1)に関してはスロポジがあれば万事解決?の様な気がするけど、やりたい事の本質って、キャブのIN側OUT側の圧力差をなくしたいって事だとすれば、そこの差圧をはかって、これが大きい場合は減圧機構を作動させるのがええよね。
SDRスロポジ無いし・・・。
なんかええのないかな〜とセンサー類を眺めてみる。
IMG_3183
ないな。


2)に関しては、
・キャブレターボックスに減圧用ソレノイドを付ける(常時閉、通電開)
・他の人がやっているみたいに、タンク側への圧力を止める(常時開、通電閉)
どっちがエエのやろか。なんとなく前者の様な。

まぁ今日はここまで・・・。

続き 2016年12月09日 ラム圧コントローラ設計終わり・・・