ヤマハの30周年オフミーティングが5月13日(土)に開催されました。
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残念ながら天気予報は100%の雨予報。
10舒幣紊留に付け加えて強風、、、。
これは厳しい。

中止になるかと思われたオフミはまさかの開催決定。
そこには深い訳があったんですが、それは後述。

自分はそんなに体力がある訳でも無く、運転が上手い訳でも無い。
なのでアルモクさんを誘ってバイクを積んでいく事にした。

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車になったので荷物は結構乗る。
アルモクさんが車にチャンバーを積み始めたので、ナニコレ?と聞いたらビンゴ大会の景品らしい。
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車で来る人が多いだろうからこれもアリなのか。

C2から東名に抜ける。
途中、SDR自走組、いやあえて言えばSDR漢組。
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この豪雨の中、完全なる河童装備で走る面々。
凄い。凄すぎる。

程なくしてヤマハ本社に到着。
車は楽だったけど、雨はかなり激しい。
横殴りの雨だった。
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しかしそんな天候の中、驚くべき参加率。
SDR乗っている人はオカシイ人ばかりだ。
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この外側にもSDRは並んでいます・・・。大雨だったのに凄い。
ちなみに、、、SDR用自作CDI装着率が1割を超えてたけど、純粋に自分が作ったのは自分の分とシマユウ号の2台だけです。

ここで愛鷹技研の人とその友人さん会う。
http://xj750e.web.fc2.com/
感無量。
色々と話をさせて頂いたんだけど、印象的だったのは海外の自作事情。
大陸の人達は車が止まると死に直結するので、自分で何とかしようとする文化が根強く、日本人よりも自分で部品を作る人達が多い。なので愛鷹さんも主に海外のサイトを参考にしているとの事。自分もそういう印象です。例えば最近お付き合いのあるタイランドの若いパワーは正直今の日本にはありません。
そんな中、似たような事をやっている人と会えるのはとっても貴重な経験だった。
最近RZ250Rの電気を触っている人と遊んだ。そして愛鷹さんとお会いできた。ちょっとずつかも知れないけれど、もしかして自作電装派の人達が増えているのかな。それでもまだまだ欧州米州から見れば至らない事が多い気がするけど。


暫く話し込んでいたら、イベントが始まった。
詳しくは話せないけど、イベント会場はヤマハの社内講習等にも使われるらしく、
「あ〜この椅子は講習会の後に自分らが並べましたわ〜この為だったんですね〜」
と一緒に聞いていた人が呟く。
ありがとうございます。ありがたく使わせていただきます。


今回は豪華。
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今回トークショーが行われるんだけど、そのメンバーがこんな感じ。
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ヤマハの生みの親、育ての親が揃い、ヤマハワークスライダー忠男さんも参加していた。
この時の話はまぁ口伝されていく事になるんだろうけど、SDRerの中では
・焼き付く?じゃ大きなクーラーをつけよう(ラジエターの事)
位が語り継がれるのかなと思った。

非公開、その場だけっていう話が続き、写真撮影すら禁止された後半内容は伝える事は出来ませんので、前半部分だけ。

シンプルに要約文を記載していきます。

エンジンについて
エンジン出力は本来もっと出せた。上を回して下をスカスカにすると騒音規制が楽に通るようになる。でもそんなズルはしたくなかったし、常用回転域で「速い」バイクを妥協せず目指した。一番良いエンジン出力にする為にチューニングしている。TZ125だってもっと出力は高い。最高出力を上げるのは簡単。海外を狙うなら出力ももっと上げる事になっただろうけど、日本限定モデル。本当に目指した形になって、自分的には一番理想的なバイクの一つがSDRだと今でも思っている。
エアクリボックスについて
なぜあのような金属製のエアクリボックスになったのか?吸気系のノイズは消すのが大変。サイズ、剛性が必要になってくる。なので金額面では不利だけどSDRの様に金属でやるのがリーズナブルだった。SDRはエアクリボックスが中心となって車体が構成されている。SDRはエアクリボックスが車体の起点になっている。本当はリアサスもエアクリボックスマウントにする事を考えていたが特許の壁があって実現しなかった。
トラスフレームについて
メッキは耐食性、水素脆弱性、色目、様々な要素を勘案してあの仕様に決まった。再メッキは水素脆弱性の問題を解決しない限りお勧めしない。クラックが出ます。

外装
ひとつだけのメーター(スピードメーターだけ)は当初なかなか認可が下りなかったが、SDRのデザインとして必要なのでなんとか省庁を説得して認可まで漕ぎつけた。
余談:トークの内容から実はSRXでできなかった事を幾つかSDRで実現した様に思えた。エンジンしかり、メーターしかり。ま、そらメーカーなんでそうなんだろうけど。

ここから先、SDRのデザインの話を中心に進む。
内容や写真などは一切非公開でというお願いしますとの事で、これは出席者の特典という事で・・・。
デザインと開発、どのように折り合いながらSDRが作られたのか。
この手の話はやはりカタナのエピソードが有名だけど、同じような話がどこの現場でも行われていたんだなと思った。

後から結構話題になったエピソード
鈴木氏:SDRが出た直後、チャンバーの試作機を作ったんだよね。ガンガン上が回った。で首都高の羽田から走ったら川崎で焼き付いた。
間淵氏:それはクーラー(ラジエターの事)を大きなものに変えたら良かったと思う。
馬淵氏:2ストシングルは下からしっかりとトルクが出る。これがSDRには欲しかったので、本当はYZ250系のエンジンを搭載したかったた。何度も押したが色々な理由からDT系の200佞砲覆辰拭これは今でも残念。
一時間の予定は大幅に超えていたが、最後に質問が三つ程許された。
Q:SDRのカラーの内、緑色があるが、いつも黒に間違えられる。あの色はどうやって決まったのか。
A:色々な理由から。当時ブリティッシュグリーンより濃い緑は無かったと思う。拘った色で、商品コンセプトから必要だったから。
Q:フレームの形は後ろから見るとなぜ台形なのか
A:必然だから。
Q:エンジンは良くDT200の流用と言われるが、クランクケースリードバルブのエンジンはSDRの方が発売は早い。本当はどちらが先か。
A:製品の開発にはリードタイムが必要で、それで前後する事はある。その当時開発していたエンジンを使っただけ。オフロードのマーケットは値段も大切でコストは厳しくなる。なかなか新しいフィーチャーを入れるのが難しい。SDRは新製品だったので投入はしやすかったとは思う。(DTエンジンの開発にSDRも使ったのか?)それは正直あったかと思う(笑)
とにかく熱い時間でした。
スズキは結構開発者のインタビューがムック本になったりするけど、ヤマハのドマイナー車種であるSDRについては情報も無く、これまで謎だったことが結構明らかにされたと思う。

この手の話はメーカーに対するユーザーのロイヤリティを上げる事が分かっているので、最近は広報部門も積極的に開発者インタビューなどを展開します。そういうのは雑誌記事としても大きく取り上げられたりするので、バイラル的な効果も生まれます。過去の話だけど、鈴菌と言われるコアなユーザーが生まれる背景の一因は、例えばスズキの横内さん、吉村さん等の熱い開発ストーリはその要因のひとつと言っても間違いと思います。ホンダの場合は、本田宗一郎の巨大な存在は大きかったと思います。
ヤマハはGKデザインという存在が非常に大きかったとは思いますが、単なるプロダクトを愛するだけの人間は、そのプロダクトが消費されてしまうとユーザーは離れていってしまいます。GKデザインのバイクを愛する人たちはヤマハが何かを生み出したとしても、それがGKデザインなのかどうかが重要なのであって、ヤマハへロイヤリティにはなっていません。
メーカーへのロイヤリティは人口が限られている今の市場(日本とか)では特に重要です。なのでヤマハももっと積極的に実際にものを作っている人達にスポットを当てる広報活動も量を増やしても良いかなとは思います。

話は戻って、後から言われたのが「サルさん、絶対純正チャンバーの質問すると思っていたのに」という話。
というのも前々から思っていたのが、純正チャンバーは内部のパンチングやグラスウールが付いているけど、これらが無いのが設計意図で、設計した後に後付けされたんじゃない?という仮説。
内部をくりぬいたSBJチャンバーはかなりパワー感が増すから。
でもそんな事すっかり忘れてました。はい。

プレゼンテーションの最後のページ。
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その後幾つか記念品の抽選会があり、いくつかのレアなグッズが配られた後、最長距離賞の授与が。
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連続受賞したのはSDR最強ツアラーのoxeさん。1,000勸幣總破してのYCP到着。
ちなみに彼のSDRの旅はまだまだ続いています。
https://twitter.com/oxe_masanori

Under400の記者であるいつもの横田さんが全体写真を撮り、ヤマハの社内報用にも写真が撮られていた。
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ヤマハコミュニケーションプラザに保管されているSDR。
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自分的には前々から謎に思っていた部分を確認。
やっぱりメインハーネスはここで釣られていたってところと、
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電装プレートの裏側の様子等々。
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色々とスッキリした。

その後ビンゴ大会等がYCP内で開かれることになったので、それまでの時間ぷらーっとYCPの中を見学。
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外に出るとすっかり雨はやんでいた。
まさに移動時間だけが豪雨だったという・・・。なんぞこれ。

外に出るとシマユウ号や、
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ボウズ号も出ていた。
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豪雨の中お疲れ様でした。

ボウズさんが誰かを指さしながら
トップガントップガン
topgun
というので、なんやなんやと思って見てみると




デデデ・デンデン・デーデテ・デーデテ・デデデ・デンデン(デンジャーゾーンのテーマ)
Revvin' up your engine / Listen to her howlin' roar / Metal under tension / Beggin' you to touch and go...
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Highway to the danger zone~
Ride into the danger zone
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なんだTakeyanさんトムクルーズさんだった。お疲れ様です。

ビンゴ大会が開催される。
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5年前は全くと言ってビンゴが揃わず、今も非常食として備蓄しているおでん缶を頂きました。
今年は・・・

沢山の人達が品定めした後にビンゴスタート。
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今年はビンゴが速攻で揃い、ガスケット等の部品をゲット。
持って帰るとカエゥさんが「それ、俺が出した奴」。釣られた。
ありがたく使わせていただきます。

んで自分が出したデジタルCDIであるRCDIは函館から来たoxeさんがゲット。
使い側分かりますか〜と聞いたら「ブログいつもチェックしているんで大丈夫!」
oxeさんなら手間いらずです。

その後徐々にビンゴが当たっていき、カエゥさんの部品セットはわらしべ長者の様に現場で交換されていく。
なぜか自撮り棒と交換。面白いので沢山撮りました。
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そのほかネジロック材と交換したりなんだり。
楽しめました。

最後に幹事のかわむ〜さんが〆を行う。
今回雨の中決行したのは、20周年からやりたいと思っていた開発者のトークショーがあったからだそうです。10年前からこれをやりたかった。これが出来なければ意味が無いとまで思っていたとのこと。熱いっすね〜。
日程が変更になると今回の様なトークショーが出来なかったと。
確かに、豪雨の中参加したものだけが聞けるご褒美なんじゃないか、と錯覚する位の濃い内容だったと思います。(車で来てすみません・・・)
貴重な貴重な時間でした。


その後泊まり組は宿泊施設に移動。

エンジン2基目、60万キロ走行中、最長距離伝説のSDR。
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もう何がなんだか分からないけど凄い。
本当にすごい。
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沢山の自走SDRが集まり、車組も多数。
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豪雨だったんですが・・・50名前後は居たと思います。
程なく酒宴が始まり、余は更ける。
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今見ると、一台サイコフレームの様に怪しくフレームが光るSDRが一台ありますね・・・。

自分はウエヤマさん(http://2and4stroke.blog.jp/)とTakeyanさんに挟まれ、ヨコハマ軍団やその他多数の人とかなりコアな話に巻き込まれ、至福の時間を過ごしました。
エアフローメーターが欲しい、風洞実験室が欲しい、もうむちゃくちゃな話。
定量的な話と経験則の話、自分の知らない世界はどれもこれも面白い。

お酒は控えめに控えめに・・・していたんですが、ツッコミでカズさんの後頭部をバシバシとシバキまくってたような気がします。カズさんすいません・・・。
後ゼットさんの目ん玉に指を突っ込んで・・・反省しております。
やっぱり飲んだら駄目ですね。
一点だけ残念なのは、周りに迷惑を掛けながらダラダラと居ない人の話を続けてた時間が長かったという部分。貴重な時間なんだから面白い話だけしましょう。鶴さんが上手く解決策を導いてくれたので終われたけれど、金銭が絡むような話をあの場ですべきではないと思うし、話すなら当事者だけが居る場を作って別途やるべきだと思います。
結局寝たのは3時頃。疲れていた方々、五月蠅くしてすみませんでした。

翌朝。
車に積まれていたバイクがおろされていく。
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ボウズさんが誰かを指さしながら
トップガントップガン
topgun
というので、なんやなんやと思って見てみると

デデデ・デンデン・デーデテ・デーデテ・デデデ・デンデン・・・
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なんだTakeyanさんトムクルーズさんか。おはようございます。

プチツーリングがあり、自分はなんかまだ目が覚めなくてフラフラしていたので待機組。
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その間ちょっと試乗をボチボチと。
チャンバーとキャブが入っているカズさんSDRが「中低速でゲフる」という謎のキーワードを体感する為に乗ってみる。
普通に乗れるけど、ちょっと濃い目な感じ。
そして1/3位のパーシャルで船漕ぎ現象。
ゲフるというのは、これのことかなぁ〜・・・。
たぶんでも、キャブの調整で「ごまかす」事は出来ても、改善するにはもっと幅広く見ていく事は必要かもとか思ったりなんだり。
その後最近PWKを導入したアマゾンさんが色々と指導されてましたが、さてどうなるのか。

アルモク号新チャンバー版も乗ってみる。
普通にヤマハ純正ランツァ。で早い。
2ストらしい盛り上がりが無いけどいつの間にか回転数が高くなっている。
排気量の大きさを感じる。SDRのエンジンはなんぼ頑張ってもここには至らないだろうなぁと思った。
もしかしたらSDR開発者の談話「本当は250佞鮑椶擦燭った」という話を具現化するには良い手法なのかも知れない。
SDRは87年、ランツァは97年。10年の隔世は大きい。
もう一般道路でアクセル全開にはできない。捕まります。
排気量の大きさ、ヤマハの技術を感じたけど、まだちょっとアクセル半分位までが濃い感じ。
急に暖かくなったからかな。

そして、トムクルーズTakeyan号。GPZ900Rでも無くトムキャットでも無いSDR。
ただ、ディンプル加工や電装エアジェットも含めた複雑な配管が施された異次元の吸排気系を持つ車体。
乗った結果は
恐ろしくプリウス
電気自動車。
鶴さんはVTRじゃないかと言っていたけど、それよりも滑らかな感じがする。
何速でもどこからでもアクセルをそっと開けると一直線に回転が上がっていく。
ドカンとは来ない。スルスル、スルスルと回転が上がる。
淀みがないとはまさにこのこと。6速2,000rpmから全開にしてみる、2速6,000rpmでパーシャルにしてみる。キャブレターにはツライシチュエーション。でも何をしても破綻が全くない。
2りんかんの加納さんがブログに書いていていたFuoriserieさんのNSRと似たような感触。
すごく違和感。
全然2ストじゃない。
だけどパワーバンドで開けると良くできたSDR。マリオチャンバー特有のどこまでも綺麗に伸びていくような感覚。自分のSDRと同じTM32SS、RASC(エアジェットコントローラ)搭載。
だけど全く違う。
チャンバーがマリオとSBJという違いはあるんだけど、自分のSDRにマリオを付けた時とも全然違う。
一言で言えば2ストとは全く違う乗り味になっていた。
いやディンプル凄いわ・・・。
更に一発で仕様を決めてしまうのも凄い気はするけど。
北海道ツーリングするならこのSDRが一番楽やろな、と走りながら考えていました。
ステダンになれないので曲がるのはちょっと苦労しましたけど。

同じくTakeyanさんのSDRに乗ったカエゥさんが「まぁでもそっちよりクイックシフターが楽しすぎて、またRCDIにチャレンジしようと思った」という事でした。

自分のSDRも何人かに乗ってもらい、大体「エンジンもサスも純正を良くしたような感じ」「中低速からしっかりとパワーが出ている」の様な感想を全員から貰えた。
RASCは全閉じで濃い目のまま。ヤマハ純正チャンバーは世界一。
特にカエゥさんから「これまでに乗ったSDRの中で2番目に良い、ブレーキがしっかりしてたら1、2番位、ビッグキャブのネガが全くない」と言われてちょっと嬉しかった。
ま〜同じ環七付近の住民なので、求める仕様が似たような要件なんでしょうけど。
ブレーキを良くするにはラジポン位しか手段が残ってないんですが、まぁ今後の宿題事項という事で。

最後にベルーガさんが試乗。
試走前にこれなに?とRASCを指刺すので、触らんでええと言ったんだけど、試走から帰ってきたらRASCを指さしながら「これいいねぇ〜」と言う。このオッサンはホンマ我慢ができん人だ。
エアソレノイドジェットが無いと使えないよって言ったけど「久しぶりにキャブ変えたくなった」とかなんとか。
「先に言っとくけど絶対お金じゃ売らないよ」と言ったんだけど、どうしても自分用に欲しいっていうので、専門店の何かと物々交換することにした。まぁでもやらんといけない事が山積みで、首が回らんので最後の最後の最後ね。(今夏も大事なテストがあるし・・・)

程なくして解散。
これでSDR30周年オフミは終わり。
後は渋滞も無くツルツルと帰る。
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埼玉でラーメン食べて荷下ろし。
自宅で荷物を降ろしてレンタカーを返して終了。
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いや楽しかった。
主催者の方々、主催者をフォローしてくださった方々、豪雨の中自走で参加した方々、車に積み込んで参加した方々、それ以外の方々。
何より貴重な休みの日を潰して無償でトークショーをしてくださった方々。
本当に貴重な時間をありがとうございました。