今日はシマユウ選手のTM32SSキャブレターのセッティング出しに付き合ってきた。
予定としては午前はセッティングで、午後から和光2りんかんでパワーチェック。
目標はPWK35越え。

いきさつは、TM32SS+SBJチャンバーの街乗利楽猿SDR号がPWK+SBJチャンバーのレーサーシマユウ号の馬力を超えた為。今度はレーサーシマユウ号にTM32SSを付けて走りましょうってことで。


TM32SSを装着する前に、利楽猿号に乗ってみる?って事になり、一本目は黄色いSDRで走る。
IMG_5018

これで基準を作って、レーサーシマユウ号のセッティングに入る算段。
タイヤはTM32SS一年物。
利楽猿号なので、タイヤサイドは皮むきも終わってない新品状態(笑)

場所は桶川。
今日は快晴で、なんと気温32度。
IMG_5019
利楽猿号も前回の30周年の時よりはかなり燃調が濃くなっているような状態だけど、RASCでメインエアジェットを絞ってまぁなんとか。

時間になりシマユウ選手が発信。
IMG_5020
まさかこのマシンにタイヤウォーマーが巻かれる日が来るとはな〜。

うん、速いライダーが乗れば速いのね。
ノーマルステップ擦らなくても速く走れるのね。
IMG_5039

インプレは、盛り上がりが無くて乗りやすい、ちゅーことでした。
街乗り号だもんね。

TM32SSの具合を覚えて貰った後で、いよいよレーサーSDRで本番開始。
事前にRASCを付けようかと思ったんだけど、半年前に外したので付けられない。
諦めてアルモクさんが持ってきたエアスピードコントローラを利用。

速いマシンだともっと速いんやね。
IMG_5190
当たり前か。

初期のセッティングはTakeyanさんのマリオチャンバーNo.1仕様。
針は6GH8-55-3、筒はP-0
MJ250、SJ29.5、MAJ0.7、PAJ0.8。
これはちょっと濃いので、ガンガンと薄くしていく。
MJとSJはそのままで、MAJとSAJで調整する。
まずはMAJ0.8、SAJ1.2で一回目。
メイン側スピコンは1.5回転で、濃すぎて上が回らないという事。
なんとか走り出すも、何度もスピードコントローラーを調整。
最終的にはメイン側4回転、スロー側1回転というところ。
とにかく濃い様子。

スピコン4回転ってどんなものやろうかとホースを繋いで口で吹きながら試してみる。
殆ど全開に近かった。

自分のセッティングを振り返ってみる。

前回自分がパワーチェックした際のセッティングはこちら。
MJ:260
MAJ:0.7
PJ:29
PAJ:1.4
NJ:P-2
JN:6GH8-55-3
PWJ1:55
PWJ2:0.6
MASJ:15%-15%-25%
PASJ:全閉じ

ここから推察するにMAJをもう一丁絞ってスピコンで探る方が良い。
MAJは一番手変えると結構大きな変化があるので、二回目はMAJを0.8から0.9にする。
更にパワージェットの仕様を変更。
筒抜けだったパワージェットホースに0.7番のオリフィスを入れた。
IMG_5151

島田優選手がスピコン変えながら走るので、段々と濃い薄いの感じが音で分かるようになってきた。


そして終了後感想を聞いてみた。
同じTM32SSの利楽猿号と違い、4~5千回転のツキがやや悪く、PWK35の方がそこは良かったということ。
パワーバンド内はPWKと変わらず、その後の伸びはPWKの方が良いとのこと。
色々と原因は考察出来るのだけど、まずはパワーチェックでその感想との符号を照合する事にした。

走る→パワーチェックを行う事によって、ライダーの感覚とマシンの状態を併せていくのって大切だよね。

アルモクさんとパチロクさんと自分は途中冷やし中華食べながら二輪で移動。
シマユウ親子は車で移動。

しかしいつでも客の多い店ですな・・・。
IMG_5220

今日も2ストローク車をニコニコしながら密室でブチ回す「かのうさん」のところへ。


合ってみると、「あ〜自分の名前間違ってるんですよ」と言いながら、自分の名札を指さす、かのうさん。
kanou

うーん?
「かりの、なんですよ」と名札を指さすが、そこには”かのう”と書いてある。

う〜ん?

あ、なるほど、、、加納じゃなくて「狩野」なんか。
狩野英孝の かのう なんすね?と聞くと
なふだを指差しながら「かの、じゃなくて、かのうなんですけどね」という。
「いつか言わないとと思いながら、いつも忘れてて」と。
すいません、名前間違えてました。これまでのブログを修正しておきます。

いつもの様に手際よく積み込まれるSDR。
中には謎のNSRがあったけど、たぶんあんまり触れたらアカンのだろうと思ってスルーしときました。
IMG_5219

パワーチェックは1回目は「TM32SS、パワージェットオリフィス有り」で二本目は「オリフィス無し」を無理言ってお願いしました。
途中でパワージェットホースの交換を実施。
IMG_5222

んで、測定終了。
170610_1800_002
青がパワージェット2(オリフィス)を抜いたもの。赤が入れたもの。
どえらい違いが幅広く出た。
パワージェットのオリフィス有り無しで、パワーバンドほぼ全域で1〜2馬力の差。
・MJが小さいかも知れない
・MAJが薄すぎたかも知れない
・パワージェットは大事
なんだろうか。
パワージェットについてはこちらも参照

ちなみに利楽猿号との比較。
pchikaku
赤がシマユウレーサー号、青が利楽猿号。
共にTM32SS、SBJチャンバー。
それでこれだけの違いが出ちゃったりする。
伸びきりは利楽猿号の方が良いが、パワーバンドのパンチはシマユウ号の方が圧倒的。

ちなみになぜグラフのX軸、つまり回転軸が違うのかを聞いたところ、全開にできた範囲から測定を開始するとのこと。
つまり利楽猿号は5000rpm位からアクセルが付いてきて、レーサー号は6000rpm位からという事らしい。
街乗り仕様かくあるべしという事か・・・。


気になるTM32SSとPWK35の違いも加納さんならぬ狩野(かのう)さんが出してくれた。

170610_1800_001

青がPWK35、赤がTM32SS。
桶川でユウ君が
「5000rpm〜6000rpm位でアクセル開けてもついてこない」
「伸びきりはPWKの方が良かった」
と言っていたんだけど、そこはパワーチェックでも証明された。
意外とシマユウセンサーは正確で、半年前のマシンとの比較をしっかりと出来ている。
ただ、PWK35はセッティングをやり切った形で、TM32SSは初のセッティング。MAJ調整しただけ。
一番重要な部分が既にPWK35を超えたので、TM32SSの方が伸びしろを考えると良い選択なんじゃないかと思う。
TM32SSはパワーフィルターも装着していたので、トップエンド側の改善は比較的楽。
恐らく次回はMJ280前後から、MAJで絞りつつトップエンド側を濃くしていくのが良いと思う。
4000〜5000付近は濃いか薄いかのどちらかで、まだ伸びしろはありそう。
全開固定の測定、レーサーなので、セオリーと逆にはなるけど高回転領域をしっかりと持ち上げてから調整ですかね〜。

どちらにせよ、ピークもパワーバンドもTM32SSを詰めていけば実現可能。
優君、エアジェット揃えておいてね・・・。
https://www.webike.net/sd/1595530/

Takeyanさんが、あのマシンがあの程度の出力なのはおかしいと言ってましたが・・・確かにこれはまだまだ出そうです。
何かとデカイキャブレターを付けようとする「デカイ事は良い事だ」派の人々が居ますけど、自分は「ぴったりなのが良い事だ」派なので、TM32SSでもうちょっと優君に協力しようかと思っています。
TM32SSはピッタリか、それでもチョイと大きい位なんじゃないかなと思っています。
もしかしたらマリオチャンバーならPWK35の方が良いかも知れませんが、それでも充分TM32SSの守備範囲内かなと。
低い回転で出力が出ている方が、コーナリングマシンには良いんだと自分は思います。

桶川ではRCDIのセッティングも試していたんだけど。
rcdi
赤のMAP0の方がパワーバンドで調子よかったとの事。
高回転でより遅角した方が出力が出てましたという話。
ま、こちらはおまけ。

この後、もう一台のRCDI搭載車が測定をしました。
IMG_5224

純正CDIとRCDIの比較をしたのです。
これはまた別途・・・。