試験勉強もせずに一日遊んでしまった・・・。
明日から頑張る。


RZの自作CDIであるRCDIの試験を進めるパチロクさん。
IMG_5218
ヤマハが誇る世界の名車RZ。

ある日こんな投稿があった。
pachiroku
「回転を上げた時、設定より4度くらい進んでいたので、pickup_degを36→40にして調整」

これ、何を言っているのかというと、ピックアップ信号が来るのをBTDC36度と想定するのではなくて、BTDC40度と想定するって事。

おかしいなぁ。
波形進角なのかも、と思ったんだけど、まぁそれで好調って事でOK。



今日は桶川に行った後、和光2りんかんでパワーチェックでもしましょうかって話。
RCDIのRZ版で初の高速走行。
緊張が走りますね。

気温は32度まであがるという事で、電装品のチェックには丁度良い。
手持ち純正CDIは暫く使っていると動かなくなり、ちょっと休ませると復活するというものらしい。
熱を持つと駄目らしい。
なんと電装品らしい壊れ方。テンプレ通り。


パチロクさんが8時にウチに来て、そのまま加平ICからC2~5号。
その後は大宮バイパスから上尾道路で北上。
RZが途中止まっても良い様に基本的には先行して貰った。

しかし暑い。
そんな中でもRZは全く失火する様子も無く、きれいな音でふけ上がる。
信号待ちで音を聞いても、本当に安定した音。

そして気が付いたんだけど、RZのノーマルチャンバーの音って本当にいい音なんだなって事。
五月蠅くないし、なんだろう、とても魅力的。
4ストとは違ってしっかりと2ストなんだけど、アイドリングから回している時まで、本当に聞いていて気持ちが良い。
爆発的に売れた理由の一つが、この音なんじゃないかって思った位いい音。
意外だった。

しかし、後ろを走っているとどんどんとシールドが油っぽくなってくる・・・
パチロクさん曰く、これまでキチンと回せなかったので、クランクケース内部がオイルまみれなんじゃないかって話だったけど、まぁ古い2ストは基本オイル沢山使うからね・・・。

しかし高速道路も一般道路も、何も問題無く走る。
ただの調子の良いRZ。
心のなかで何かが訴える。心の声だ・・・
ツマラン・・・
発煙筒まで準備してたのに。
想定外の事が起きない。
良い事なんだけど。
ブログのネタが無いんですが・・・といったら、
「いらない、いらない」
と断られた。

程なく桶川に到着。
桶川の話はこちらに書いたので省略。

パチロクさんは基本実名の人なので、桶川でも「〇〇です」と実名であいさつをするんだけど、どこかの駄目なギャンブルブログでパチロクパチロクと連呼されているので、「あぁハチロクさんですね」と言われてた。
ハチロクちゃうで、チロクさんやで、と心の中で思ったんんだけど、面倒臭いのでOK。

今回の主戦場は和光2りんかん、恐らく現在日本で一番2ストローク車を測定している「かのうさん」のパワーチェック。
桶川から予約の連絡を入れる。

RZとSDR の二台なんですが。
「あぁRZとFTRですね」
毎回100%近い確率で間違えられる、SDRとFTR。
FTRよりもマイナーなのか、SDR。そりゃそうか。

IMG_5220

シマユウ号を測定した後、測定室に入っていくパチロクRZ。
一発目。
IMG_5224
RZノーマルの遠慮ない全開の音ってこんなんなんやね。
綺麗に回る音がする。
(ほぼ)ノーマルRZ。

煙が凄いんだろうなって思ったら、かのうさんが
「この間測定したマッハは煙が凄くて二階の人間が火事が起きていると勘違いして大変だった」
とか言っていたので、まだまだマシなんだろう。
一発目の測定が終わる。

かのうさんが
「この年式を考えると、凄く調子の良いマシン」
「自作CDIで助かる2ストが出るから良いんじゃないかなぁ」
とコメント。

引き続き純正CDIの測定を行う。
パチロクさんがイソイソとCDIの交換を始める。
SDRと違ってタンクを外したりしないで良くて、シートを外すだけでチャカチャカと交換される。
IMG_5226

んでまた測定開始。
外から覗いていると、かのうさんが笑いながらパワーグラフが見えない様にモニタの位置をずらす。
これはなんかあったな。

長らくネタ不足だったヤマハ二気筒用RCDIの制作記。
ついになんかあったか。

なんかソワソワしているパチロクさん。


ちょっとここで話が逸れるけど、前々回のパワーチェック
2017年02月19日 パワーチェック:ランツァとSDRのエンジン(2/2)
写真が無かったので脳内イメージを漫画に描いた。
chamber
そしたら「なんですかアレ」と言われたので、次はもう少し丁寧に書いた。
これは「Facebookの自分の顔につかおうかな」と言われる位に成長したリラッサル画力。
それは良いとして、「チャンバーが原因」から「原因は分かりません」と来ている。

そして今回。
測定が終わった後、ちょいちょいと「ちょっと来い」と手招きされる。
kanou2

ストレートに「なんで?」と原因を聞かれた。
興味持ってくれる人が少ないので素直にとても嬉しいが良くわからん。

そのグラフはこれ。
RZ250
都合によって軸は消しているけど、RCDIの方が純正CDIよりも出力が出ていない。
しかもかなり綺麗な曲線で純正より下だ。

考えられるのは、点火時期とYPVS開度しかないんよね。そこしか変えてないから。
で、どちらも被疑がある。

現在パチロクさんはRCDIは純正CDIと同等の点火時期の設定を入れている。
はず
しかしパッと見た感じ、YPVSの様な気もする。
2017年06月08日 閉じ気味YPVS
の記事で書いたけど、「途中で」YPVSが止まっているんではないかなと。
ypvs02
すると結構パワーグラフが合うんだけど。
だけどパチロクさんはYPVSは開度は合っているハズだという。
YPVSのサーボは太古の昔から3XVまで仕様は変わっていない。

となると・・・
「回転を上げた時、設定より4度くらい進んでいたので、pickup_degを36→40にして調整」
これじゃね・・・?
つまり全域で進角が4度遅くなっているのが原因かも。

パチロクさんと色々と話をしていると、
「RZの合いマークって二か所あるんですよ」
へぇ、そのマークって角度にして何度位の差があるんですか?
「ご、ごろくど、、、」
うーん・・・怪しい・・・それっぽい。いやそれだ(笑)

不具合にしては余りにも綺麗すぎるグラフの差。
純正CDIなんてかなり余力を持っているはずで、さらに余力を持たしてしまったのか。
「そういえば、いつもより水温が低かったような・・・」
点火時期を遅らせると水温が下がるのは知られた話。
爆炎が早めにチャンバーに出て行って冷却をチャンバー側で受け持つ事になる。
ツーリング仕様やね。

点火時期はパチロクさん側でもう一度見直すって話で、YPVS側はこちらで調査することにした。

もし点火時期4度が原因とすると、逆に期待が持てる。
パチロクさんとも話をしていたんだけど、2ストは「チャンバー、点火時期、排気デバイス」の3点は排気に大きく影響しあう部分なので、ワンセットで調整しないといけないものだと思うんよね。理屈として。
2ストロークはチャンバーこそが全て、で間違い無いんだけど、そのチャンバー変えて、残りの2つを調整していないってのは、勿体無いというか。
RGVが輸出仕様が60馬力、国内仕様を40馬力にしたのはこの2点だと開発者インタビューにもあるんだけど、逆説的に言えばこの点をきっちりと合わせる必要はあるんやと思います。
NSRは88時代から相当この部分を弄っていて、ワープ点火とか3次元点火マップとか積極的に使っていった。

最近2ストローク熱が再燃しているのか、雑誌でも結構2ストローク車の記事が多い。
だけどこの辺の電装部分は取り上げられることは全くと言って無いんだな〜。
点火時期の話や排気デバイス、ソレノイドを使ったキャブレター制御、パワージェット制御、2ストロークレプリカなんてのは、殆ど電装競争だったんだけど、全然掘り下げられる事が無い。
雑誌のみならず、ネットでも国内だと情報が殆ど無いに等しい。
なんでやろ?
オモロイのに。
今回のパワーチェックの結果位の差はちょっとした事で出る。



という事でパチロクさんは今真空状態に等しい部分を進んでいる。
高圧、低圧、コードのロジック、波形からなんから、全部自分でコントロールしつつ、ひとつひとつ。
これをオモロイと思うか、面倒と思うかは人それぞれ。
だけどパチロクさんは、いつもニコニコしているのでオモロイと思っているのだろう。

島田優君にパチロクさんと、R1-ZかRZで開発協力してくれるTOTに出るレーサー紹介して貰う話をした。
フィードバックくれない人は正直手間がかかるだけなので意味無いので、そういう人じゃない良い人いたらお願いと言っておいた。
ま、しかし、二気筒のお楽しみはパチロクさんにお任せ。
街乗りはパチロクさんがこれからどんどん乗り込むので問題ない。
後は安全な場所でガンガン回す人がフィードバックをくれれば安心かな〜と。


後日談

result

やっぱりね。