たまにある話。


前に居た会社は今でいうクラウドアプリを作って売るベンチャー企業でした。
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そこで本格的に「プロダクト」を作って売るという商売をしたのですが、その時覚えた言葉が
駄目出し
です。

企画が仕様を作って、開発がコードを書き上げると、
「さぁみんなで駄目出ししましょう〜」
と副社長が会社中を回って声をかけてました。

駄目出しは部署問わず行われる大事な作業です。
勿論本職のテスターもいるんですが、そこはもっと根源的な試験をします。
例えば100万回同じ事を繰り返しても大丈夫か?とかです。

色々な視点で色々な使い方をすると、気が付かなかった問題が沢山出てきます。
いわゆる、非正常系、準正常系試験、それ以外にも「もしかしたらこの色はこっちの方が良いかも」というレベルまで、色々な問題が見つかります。

大切な気付きは、意外とひょんなところから出てくるもので、この作業を通して品質は磨き込まれます。
どれもこれも大事なフィードバックです。



そういった「駄目出し」の言葉ですが、他で使うとなんだかネガティブな印象を受ける時がたまにあります。
そう、年に一回位。
ま、かといって別の適切な言葉も思いつかないので、これからも使い続けます。
これは、どちらかと言えばポジティブな言葉で、駄目出しを沢山する人はそのプロダクトに対する貢献度合いが高い人、という事になります。
フィードバックが多いという事は、何かを供給している事に他なりません。


同じような話で「楽する為の努力」があります。
元々製造業の自分にとっては普通の言葉です。
楽する、というのは効率を上げるという意味です。

この楽する努力をしない人はいつまで経っても能率の改善が見込まれません。
しかし楽する為の努力をしっかりする人は、その結果、仕事量が増えて、経験値も沢山得られる様になります。

どちらかと言えばポジティブな言葉なんですが、「楽する」って言葉に過敏に反応する人が居ます。
うーん、1年に1回位ですかね。
楽するとは何事だ、と。

面倒くさいのほっときますが、、、。
それも楽する為の努力なんかも知れません。


という訳で、OSR-CDIに対して駄目出ししてくれる人は、エライ人です。
ありがとうございます。
引き続き積極的な駄目出しをお願い致します。
一人じゃ難しい事も、駄目出しというフィードバックがあれば、成し遂げられます。