ブログのエントリーとは長い長い流れの中の点でしかなく、最近はあっちこっちに文脈が分散するので、結構傍から見ると訳が分からない事を書いているんだなぁって思いました。
今回の話は、それ。
決して技術的な話をしている訳では無いので要注意



昨年の7月、YoさんがSDRのシリンダーヘッドをOリング化した時に、ガスケットが無いから水が漏れる(笑)と伝えて来た。
Oリング化されたヘッド。いいね〜。
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作ったガスケット
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2017/07/09 の話。
Yo: Holes on head does not correct to cylinder
(ヘッドガスケットの形状が全然シリンダー側の穴と合わないんだけど)
Me: genuine yamaha gasket also match cylinder shape.
(純正はその形よ)

Yo: I I'll grind the obstructed area on cylinder
My gasket is stainless and has very small hole, so I make o ring insteed on head.
The glue can't seal water. But water can't pass o ring.
(ステンレス製のガスケットは超小さい穴しか開いてないよ、なのでOリングにしちゃったよ)
Me:i think that head gasket does not have to be match head shape of water pass.
volume of water is not so much
(あ〜そこは別にそのままでも流れる量には変化は無いと思うよ)

Yo:But it has some pressure. I throw this gasket
(だけど壁にはなるよね?ガスケットは捨てちゃったよ)
Me:a little. it is not worst bottle neck. there is bottleneck at something else
(うーん、そこは水流のボトルネックにはなってないと思うんだよね)

2018年に同じような話をするとは思わんかったな。
ちょっと端折るけど、その後のやり取りはこんな感じ。

Yo:I understood the pump system use only in cool climate
(タイは暑いからOリングを採用しているんだと思う。このガスケットは涼しい国向けだと思う。)
Me:The restriction is made by this 
Japanese racers also running gaskets genuine on the summer circuit.
(日本のレーサーも真夏にサーキットでこれで走ってるで)

Yo:Already re thread. I can't go back
(もうやっちまったから戻れん)

つまりYoさんの考察は、なぜタイではOリングガスケットが多いのかっていうと、多分気候の問題じゃないの?って話だった。
タイで普通にみる2ストのヘッドを見せてくれた。


Yo:Tzm Kr rgv nsr all never use it but all use double o ring
Cylinder is circle so those can put outer oring
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なるほど〜ありうるかもね。

Yo:No genuine part available here
(つってもタイでは純正ガスケットねぇよ)
Me:That O Ring is cool. I love it. then you have to solve this problem.
For your reference. If you are worried about the water temperature, do not bother with gaskets, increase the radiator size. During this time, the person who developed the SDR was saying. The size of the radiator is important.
Me:flow rate is enough. radiator size is not enough.
(水温心配なら、ガスケットの形状を心配するよりも、ラジエターサイズの方が大事だと思うよ。多分流量は十分でラジエターサイズが不十分)

Yo:Yes , first problem for today , water leak to shaft crank , it through the old gasket
(まぁ直近の問題はガスケット捨てちゃったから漏れてくるってことだね)
注:これはシリンダーとクランクケースの間のガスケットについて言ってます

この辺で海外の逞しさというか、素晴らしさというか、おおらかさというかを知る。
マイペンライな精神なのか、なんかこまごまと整備するのがアホらしくなってくる。
だってこれで動いているんだもん。

Yo:I cut new gasket instead the old one
(新しくガスケットを作ったよ)
Me:Enlarging excessive holes will cause head temperature to rise, so be careful. The water flow too much. You have to Air bleed should be firm.
(穴を大きくすると変なところの流れが変わって水温上がるかもよ、気を付けて。エア抜きはしっかりね)


ここで言っているのは、純正のガスケットってそれなりに意味があってあの形になっていると思うので、別に変えなくても良いんじゃないかって話。
それに対してYoさんは、タイは気候が違うから穴は大きくした方が良いと思うんだって言っていた。
なるほど、それはあるかもね。

一方、日本向けに輸出されるドイツ車が、亜熱帯気候仕様だという話もあり、日本の夏もそれなりに暑い事も知っているので、時分はトータル変えなくても水温には大して影響しないんじゃないかと思っています。
これが2017年の夏の話。


で、2018年早々。
同じくタイに住むケビンが見せてくれたものがこれ。
gasket
ヘッドガスケットの穴が一か所無くなってる。
このガスケットの出所が良く分からないので、心配なら穴開けとけば?的な話をしたのが前回のエントリー。
理由はエア抜きが出来なさそうだから。
冷却水は、基本的にシリンダーの側面を流す作りになっていた。
だけどシリンダーまじまじと見たけど、スタッドボルトの土台が結構深くて、あそこに空気が入り込んだら(普通は入ると思う)なかなか抜けなさそう。心配な点はそこくらい。

しかしまぁ色々とFacebook上で話がヨレてしまい、長々とやり取りが続いた。
一番興味深いのは以下の2つの主張が同時に行われること。
「純正は意味がある形をしている、そのままで良い」
「純正が変わったのなら、純正が正しい、そのままで良い」
どっちやねんと。

確かに軽微な修正ならばこの主張は正しいとは思うけど、本件は
(1) 純正パーツの品番統合により、仕方なく形状が変わった
(2) そもそもこれ、どこから来たのかわからん
という可能性が残されている訳です。

そして自分も前述の通りで「ここで言っているのは、純正のガスケットってそれなりに意味があってあの形になっていると思う」となる。

となると、一番安心なのは実績のある古いガスケットに空いている穴を一か所開けとけばいいんじゃないの?になる。
これ以上情報を収集する気もないこの状況で、自分的にこれは妥当な判断だと思うんです。
例えば仕事だったら、この状況ではこの判断をすると思う。
まぁ趣味の世界ですから「いいんじゃないの?」位の主張しかしませんけど・・・。

ケビンの「これ、本当に大丈夫なのか?」という心配に対して、誰もその穴のあいてないガスケットを試した人は居なかったので、出せる答えは「心配なら昔のガスケットと同じ穴開けとけば」しか無いんじゃないかな〜。
後は賭けですな。そのガスケットがヤマハが出した正しいSDR用のガスケットである、というギャンブル。
聞いたところで「純正と言われた」という返答しかないでしょうし。