ラスト2ストローク、RGV-Γ250。以下VJ23。
1996年にフルモデルチェンジして2年間だけ売られたマシン。
国内仕様は40馬力、海外仕様は62馬力。
国内は電装制御とチャンバーのリストリクターで出力が抑制されているだけで、他は全く一緒。
VJ23の34φキャブレターは、国内国外共通。
それまでのガンマ用TM-SSとは全く別設計となっている。

そんなキャブレターを手に入れたので、分解記録を取る。
ネットには殆ど情報が無いので良く分からない部分が多い。



フロートを開ける。ゲロゲロ。
IMG_7594

ニチャリニチャリする元ガソリンと呼ばれていた何か。
フロートも動かない、スロットルバルブも動かない。
IMG_7595
これはひどい。

全然動かないので分解も苦労する。
とりあえずヤマハのキャブクリーナーで汚れを溶かしていく事にした。
IMG_7602

IMG_7603

ヘタに分解すると壊れそうなので、まずはこの状態で一晩。
IMG_7605

昨日アルモクさんところに行った時、スライドバルブが開かないんだよねって言ったら、「煮込めばいいじゃん」という。

鍋は部品煮込み用があるので、家に帰ってから家族が居ない隙に少量のキャブクリーナーと共に煮込む。
IMG_7628

ガム状のガソリンが緩くなってスライドバルブとフロートがゆっくりだけど動く様になった。
マジックリンと歯ブラシでゴシゴシする。
アルカリのままだとアルミが腐食するので中性洗剤で更に洗浄。

スライドバルブが動く様になったので更に分解開始。
左側のスロットルポジション付きの方。
IMG_7629

IMG_7630

IMG_7631

右側のキャブ。
IMG_7632

まぁこの辺はミクニっぽい作りなので迷わず分解。
IMG_7633

IMG_7634

IMG_7635

スロットル部分。CA2.5。
IMG_7636
ニードルの下に何かスペーサーの様なものが入っていた。
なんやろね。

IMG_mikuniTM34SS


IMG_7637

ニードルジェットはどうやって外せばいいんだろう。
ラジオペンチで掴んで引っこ抜けば良いけど、多分ちょっとまずい。
裏にはトルクスネジが二か所程あり、非分解部分だけどこれを外せば裏から叩き出せそう。
IMG_7639

しかし奥にあり過ぎて、手持ちの工具だと無理。
トルクスビットのロングが必要。
ラスペネ塗って今回は放置。

エアジェットを外そうとすると、ジェットが砕けた。
2.5个之擇ドリルをして、逆タップビットを刺して叩き込む。
IMG_7641

パキっと取れた。
IMG_7642
ボディは無傷。
この辺があると楽なんだけど。


「オイルにまみれたパーツは大体綺麗」という格言があるが、このガソリンにまみれたキャブレターも掃除したら綺麗に。
IMG_7643

まだもうちょっと掃除しないとね。

さて、このキャブをニコイチにするには〜っと。
キャブレターボディは左右でちょっとだけ違う。
スロットルポジションセンサーを取り付けられるのは左側だけで、その為のステーが付いている。

このシャフトを加工すればなんとかなるのかな。
IMG_7644
上側のシャフトは右端でスロポジが装着される構造になっている。
下型はスロットルケーブルが左側についている。
この下側のシャフトの右端を加工して上側のシャフトの様にすれば、アクセルとスロポジ両方装着でっきるハズ。

しかしシャフトは堅そうで、ヤスリで何とかなるものかどうか。
アルモクさんところでブロクソンの旋盤借りた方が確実かな〜。


まじまじとこのキャブレターを眺めてみると、流石に以前のキャブレター、TZR(3MA/3XV)や旧RGV
(VJ21/VJ22)で使われているTM-SSからみれば設計の新しさを感じる。
なんせ美しい。

ただしかし、TM32/34SS等と比べると、部品が入手しずらいとは思います。
ニードルジェットなんて他で見たことない形をしている。
幸いな事にキースターがメンテナンスセットを出しているので、その範囲ならなんとかなる。

いつかこれが使える様になると良いなと思います。

つづく