ホンダの2ストローク車にはインテークにレクチファイア(整流器)が付いている。
詳しくはNSR定番サイト、「88NSRメンテナンス」の記事(HRCインテークレクチファイア装着)に詳しい。
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左がホンダ純正、右がHRC製のレクチファイア。
記事によると、これを取り付けた結果、中回転域のトルクアップと共に、燃調が薄くなったそうな。


HRC製のレクチファイアを手に入れたアルモクさんが作ったSDR用パーツがこちら。
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左上がHRCのインテークレクチファイアを改造して作成されたSDR用のもの。
これを取り付けるには右上のインシュレータの様に純正品の改造が必要となる。

なんとか改造しなくても出来ないかな〜と考えていると、これまたアルモクさんが、「こんなん作ればいいじゃん」とさっさと作ってしまった。
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これを3Dプリンターで再現せい、という。
これがまた結構大変だった。
まず純正インシュレータの形状は複雑で、円から四角に滑らかに変化するので、これにピッタリ合うようにするのは至難。
途中上手い方法を見つけたので何とかそれを乗り越え、まずはナイロンで試作したのがこれ。

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試作品は詰めの甘いところもあり、壊れやすい形状となってしまった。
後、少しサイズも甘く、少しヤスリ掛け等して整えてなんとか入った。
これまたナイロンはヤスリ掛けしても全然研げないので苦労した。

これを持ってアルモクさんところで色々と意見を貰う。

ポイントはしっかりとリードバルブベース側と、インシュレータに密着すること。
この部分はアルモクさんが色々とアイディアを持っていて、こうすればいい、ああすればいいという。

それらを通して改良したのがこちら。
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DMMの3Dプリントは小さいと結構速く出来上がる。
おおよそ一週間で届いたのがこれ。
白いのは試作品でナイロン製。
グレーが今回作成したPA12(MJF)のもの。
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MFJはマルチジェットフュージョン方式の事で、製品の仕上がりも速いのだけど、積層痕が殆ど無いのも特徴。
ただし表面はザラ付く。
強度はPA12が倍位硬いんだけど、靭性が失われている訳では無い。
これまた丁度良い硬さで、かなりしっかりと装着される。

製品を注文する際に磨きを掛けたいところだけど、パーツが細かすぎて「割れる可能性がある」と指摘されるのでパス。
これまでの経験から、ザラついている方が多分良い結果が出る様な気がしています。


HRCを参考に、形状はかなり細身となった。
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サイズは殆ど意図通りでぴったり。
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ちょっとだけ外側に沿っていて、リードバルブベースに入れ込む事によって押さえつけられる様な形になる仕組み。
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もう測ったようにピッタリ。
いや測ったんだけど。

早速試してみたいところなんだけど、台風の影響で今週はできません。

HRCのレクチファイアを入れたので、基本的に中速でのトルク感が増加するのが分かっている。
今回テスト的にディンプルも入れているので、それがどうなるか。
リードバルブベースにパンチングの板を入れる改造が大流行した。
中回転領域は燃費が向上しトルク感が増すけど、高回転領域ではネガが目立つという事で、最近は余りやっているのを見ないけど、この方法はどうだろうか。
ある程度似たような結果を得つつ、高回転領域も阻害しないんじゃないだろうか、とは思ってみたり。

これまた超楽しみです。

つづく