「MT-09、ちょっとイジったんで、和光にパワーチェックに行きますわ」
それだけの理由で、あもも兄さんが香川県からやってくる。
なんか距離感覚がおかしい。
SDRで来るよりは楽だろうけど、おかしい。

あもも兄さんはFacebookに入っていないので、3月13日に一応告知。
「4月20日、あももさん、MT09改 和光、与野 以上!」
これだけ。

パワーチェック1台だと寂しいので、松下さん(旧称パチロクさん)にも声をかける。
そろそろOSR-CDI 4マップバージョンの仕上がりをみましょうや。
「その日暇なんで良いですよ」
折角なんで、動画を撮影する準備をする。

当日朝起きると10時。遅刻。
SDカードを入れると認識しない。ナンボやってもSDカードを認識しない。
更に遅刻。
与野、、、じゃなかった大宮を経由せず、和光にSDRで直行する。

朝はちょっとひんやりしたけど、天気はすこぶる良く、気温はぐんぐん上昇。
ユニクロのパーカーにジャケットを来て行った。
2りんかんに到着すると、2りんかん狩野さんが一瞥して「流石にそれ暑いでしょ」と言う位の天気。
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結局昼間はTシャツでウロウロしてた。

2りんかんに到着すると、沢山のSDRが止まってる。
あもも兄さんとアルモクさん、バンピィさん、イデさん、田宮さん、N野さん、RZで松下さんが13時からのパワーチェックを待っていた。

午前中はアルモク亭でみんなでゴソゴソしていたらしく、特にバンピィ号が弄られたらしい。
ネタとして。
なんでも
・ノーマル吸気系でMJ230(標準175)を付けてた
・同じくSJ24(標準22.5)を付けていた
・オイルポンプがアイドリング状態で2ミリ位上下していた
ってことで
ガソリン・オイルの大洪水状態
だったそうな。
エンジンかけるとサイレンサーからは白煙の嵐。
よくエンジン掛かりましたね〜というと、デュアルファンネル付けてたからでしょうとのこと。
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これね。
ま、確かにこれ付けてるとMJ+40位はイケましたけど。
つか、アイドリングでオイルポンプ2ミリ位上下させられるもんなんですね。
あもも兄さんのツボだったらしく、「ガッポンガッポンしてましたワ」と嬉しそうです。

MT-09から計測開始。
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ABS無し、トラコン無しの漢仕様。
随分前の話だけど、あもも兄さんは、通勤途中、Aモードでアクセル開けてハイサイドを食らってから何年目か。

今回何を変えたのか聞くと、リミッターを切ったとか。
そういえば過去
「ぬのよkm/hでリミッターが効きよるんですわ、これはいかんですわ」
とか言ってたのを思い出す。
ちなみに某サーキットで試したところ、確かにリミッターは切れたらしく「ふふわ」までは出たらしいんですが、普段生活だと使いませんよね。

アルモクさんが大宮から和光に移動する時に乗せて貰ったとかで、どないやねんと聞いたところ、「凄い速い」と一言。
全然雰囲気が分からない。
いやいやもうちょっとあるやろ?
「いや〜凄いわ」
全然わからん。

パワーチェック中、SDRを眺めてみる。
銀のアルモク号、赤のイデ号、その奥でPCでセッティングを弄っている銀田宮号、一番奥はバンピィ号。
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ひときわ異彩を放つN野号。
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かなりお尻に負担の掛かるオリジナルシート。
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N野さんは「スポンジ5ミリいれて快適になりました」というが、全然快適じゃないよ。
いやマシになったのか・・・オシャレは我慢なのか。
しかし、SDR自体が別に快適なバイクでもなんでもないので、程度の違いだけでやっている事はみな同じなんだと思う。
カタナは流石にギブアップ、もうXL125Sからは戻れません。

さて、MT-09のパワーチェックは事件が起きていたらしい。
どうもアクセルを戻した時にチェーンが浮いた際に、ステップにカツカツと接触するらしい。
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原因は、以前ハイサイド食らってコケた時に左ステップが曲がってしまっていたことらしい。
測定中2りんかん狩野さんが測定室からチェーンを指差して何かを訴える。
後から「火花が散ってた」との事で。
整備不良ですな〜いやホンマ危ないです。
最近のバイクは昔のバイクと違って高い精度で設計、組み上がっていて、それぞれのクリアランスがあまりない。
何かトラブルがあったら慎重に点検が必要ですね。
申し訳ない。

この左ステップは後程松下さんが
悪い子だぁ〜♪
と言いながらポッキリと折りました。
その話は後程。

次はきちんと整備されたRZ-R。
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安心安全の車両。だって(基本的に)純正だもん。電装以外は。
二気筒版OSR-CDIの生みの親である松下さんは、今度はバキュームセンサーで4マップを切り替える機構を組み入れたOSR-CDIをテスト中。

結果はこんなの。
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なんか平べったい。
以前に測定した結果と比較。

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緑:以前、2XTミハラSPLもどき
青:以前、純正もどき
赤:今回、(3MA後期マップ)

この結果をみた松下さんは「やめた、元に戻そう」と言ってたけど、3MAの点火時期が合わないのであって、選択されたマップが2XTミハラSPLだったら同じ結果になっていたはずなんよね。

今回重要なのは、走行中に見れない負圧状況を見れるようにカメラを設置したこと。
全開走行中に負圧計見れないし、そもそも全開走行なんて公道でできないし。
そしてその様子はこちら。

負圧計が無駄にかっこいいのは自分の趣味。
結果が分かりやすい様に手で合図を入れてくれている。
松下さん曰く
3’20〜:1速
3’35〜:2速
3’50〜:3速
4’10〜:4速
4’42〜:5速
じゃないかなって事でした。

これは非常に面白い結果が出ていて何度も見ているんだけど語るべき事柄は多い。
最も大きなところは、パワーピーク前後から全開でも負圧は減少していく。
狩野さんが「吸いたくてももう吸えない領域」とか言ってましたけど、この辺はトルク曲線(≠出力曲線)によく似た感じになっているんでしょう。

この辺はヤマハ2スト電装友の会で松下さんがきっと考察してくれる・・・はず。
んで、自分は知らなかったんだけど、田宮さんがSDRで測定する事になっていた。
超ウルトラ純正車体で30hpを出した、超アタリエンジンを搭載するこの田宮号。
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Facebookで報告された前回からの変更点は以下の通り。
・ダブル豚鼻
・利楽猿ファンネルVer.3
・それらに合わせた燃調(一段階程度濃い)
・OSR-CDI
・3倍速YPVSサーボ改

してその計測結果がこれ。
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赤:前回、フルノーマル
緑:今回、ノーマル相当の点火マップ組んだやつ
青:今回、点火マップのセットしたやつ
だそうです。
tamiyamap
マップ0赤が今回一番良かった青線で、マップ1はYPVSがえらく抑制されているのは通勤仕様だからだそうで、まぁ参考。
本人曰く、吸気系が効いている、デュアルファンネルが効いている、と言ってましたけど。
これね。
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SDRのエアクリーナーボックスは吸気形状としては本当にイマイチで、そもそも20世紀のオートバイってどの車両にも純正エアクリボックス内にファンネルが付いている。

さて、そんなSDRを+2馬力する夢のツールはこちらから購入できます。
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デュアルファンネルだけじゃなく、クアッドファンネルもあります。
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キャブレターセッティングは必要なんですが、これで+数馬力位イケます(笑)
田宮さんはチョイと(5番手位)だけ純正より濃くしているそうです。
しかもピークパワーじゃなくて通常使いの部分で、出力積算値が大きく変化しますんで、ピーキーに最高出力だけ求めたものじゃなくて、走らせて速い出力曲線になります。

ちなみに買ってもらえるとラーメン一杯分位の金額(4桁行かない)が自分に転がり込んでくるシステムになってますんで、利楽猿に一杯ラーメン位奢ってやろう位の気持ちでポチってください。
なお、未だに開発費の元は取れてません。

しかし田宮号スンゴク出力出ましたね。
純正チャンバー、純正エンジン、純正キャブレターなんですけどね・・・。凄いです。
SDRエンジンによくあるピーク手前の息継ぎ領域が消えて、むしろ盛る方向になっているのが田宮さんの満足ポイントだそうです。

和光2りんかんパワーチェック担当狩野さん、今回もありがとうございました。

その後アルモク亭に移動。
あももさんは黄色いSDR利楽猿号で移動する。
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つまり自分はヤマハMT-09。
IMG_2012

こいつ、ヤバいですね。
こいつ、ヤバイ
まぁ最近のバイクらしく、アクセルとエンジン出力が直結している様な感じ。
ちょっとアクセルあけると狂気の世界が待って・・・る気がする。
都内でこのバイクは全開にできませんです。

低速時にちょっと切れ込みがきついんだけど、結果としてUターンとか取り回しは楽。ちょっと速度が乗っている時は左右に振られても自動的に真っすぐに修正されるような感覚。
たしかNC700とかもそんな乗り味だったんだけど、現代ってそうなんかも。

あももさんが全開で加速するSDR利楽猿号と並走する。
勿論MT-09なので楽について行けるんだけど、心のブレーキが先にかかる。
あももさんは自分より心のブレーキが緩いので、追いつけない。
SDRって必要十分な速さなんだよな〜とか改めて思う。

乗り終わった後、あももさんは「やっぱ2ストは楽しいですワ」という。
自分もそう思う。
MT-09は、、、多分自分の人生では縁が無さそうな気がする。
環境が違えばまた違う結果になると思うけど。

ただ、MT-09に乗って、きっと新型カタナもこんな感じなんだろうと思ったら、また欲しくなった。
乗り味なんてGSXで熟成されまくっているものなので、多分なんの破綻もない非常に完成されたものなんだろう。
新型カタナに求めるのはやっぱりあのスタイリングなので、癖のある乗り味じゃない訳で。

ま、かわんけど。

後方排気HS-1は今こんな感じ。
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随分と形になってしまった。
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癖ありまくり、というか普通の部分なんかこれっぽっちもない。

このあいだスイングアームは鉄かいな、とボヤいたら、アルミになっていた。
ハンドルがニコイチにされて溶接されてる。
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凝ってる。


MT-09のステップの修理の為にMT-09が入庫。
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ハイサイド食らってこけた時にステップが曲がってチェーンに接触する事案。
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ボルトもチェーンと接触して削れてる。

ステップを油圧ジャッキで曲げ始め、事件発生。
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自分は見てなかったんだけど、聞いた話によると油圧ポンプを松下さんがキコキコして割ったらしい。
聞いた話を絵にするとこんな感じだった様だ。
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(画像はイメージです)

曲がったステップが割れたステップにフルモデルチェンジ。
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この後アルモクさんが溶接して修正。
あもも兄さんは「帰ったら即部品発注ですワ」「いやその前にパチスロですワ」とか言ってました。

途中キム兄さんもやってきて、ランツァエンジンをSDRに搭載する為のステー作ってました。
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なんだかんだとバイクが沢山集まって終わり。
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最後はいつものびっくりドンキー。
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コロコロステーキは誰も頼まず。

皆さんお疲れ様でした。

最後まで徹夜で香川まで帰ってパチスロを朝から打つか、仮眠するか悩んでいたあもも兄さん。
帰路もお気をつけて。