2019年05月03日 テイストオブツクバの足音 OSR-CDIノイズ対処
の続き。

イグニッションスパーク時にノイズが乗って誤点火をしていたR1-Zレーサーなんですが、結局のところ、ウオタニのコイルに問題がありそうって事になりました。
ボディアースを繋げたら現象が収まったそうな。
しかしまたこのコイルを別のRZに乗せたら再現しないって事でして。
電線が断線する途中ってこんな感じにはなるので、余り追及しても時間が勿体無いので、素直に交換なんかなとは思いました。まーレーサーだし。

並列してOSR-CDIの方も改善コードを入れたので、5末位にリリース出来ればと思っています。
どういった対処を入れたのかは以下のポンチ絵を参考に。
121d
簡単に言えば、点火直後に発生したノイズは無視するってだけです。
その他マイナーな改善を入れています。
詳しい話はヤマハ2スト電装友の会の過去ログ参照のことです。

本当はこういった対処療法の処理は入れたくないんだけど、広く考えるとロバスト性が高まる事には違いないし、現実問題ウオタニはタコメーターが暴れるというレポートはネット上にも数多くながれており、その為の対処と思えばまぁいいかなと考えた。

もう一点。

埼玉の巨人イデサンが、YPVSが走行中に止まるって現象に悩まされているらしい。
なぜ止まるのかは不明。
エンジンは止まらないので、PICマイコンは動いている様子。
またUSBを繋いでもYPVSの状態が読み取れるので、正常に動作している様にも思える。
YPVS周りの処理って相当長い事、それこそ数年変更していないし、自分のSDRを含め始めて見る現象という事で、多分プログラムには問題は無いとは思っている。

従ってこちらもロバスト性を高めるネタなんかなと思って興味あり。

OSR-CDIはザックリ言えば二系統の処理が平行して走っている。
無限ループでUSB処理とYPVSの処理、割り込み処理で点火処理とクイックシフター処理を行っている。
tasks

YPVSが止まるって事はメインループ側で何らかの誤動作なのかなとも考えたんだけど、USB処理は生きている様子。ってことはYPVS処理も回っている事は確定。動画でも確認した。

なのでPC側の設定ソフトを修正した。
PV
YPVSの動きがもう少し分かる様に。

PV Angleとは、現在のYPVSモーターのポテンションメーターの値が入っている。
これに加え、今回追加されたのが、PV TargetとPV mode。
PV Targetというのは、回転数に合わせて開度を決める際に参照するテーブルの値。
つまりここに合わせてモーターを動かす。
PV modeというのは、現在モーターを動かそうとしているのかどうなのかが分かる。

つまりPICが何をしようとしているのかがこれを見ればわかるって寸法。
これらのデータは実は以前からPC側に送られて来てはいたんだけど、表示しなかっただけ。
何をしようとしているのか、結果どうなっているか、が分かれば問題の絞り込みは可能ですから、分析の役には立つと思います。

これらを合わせてVersion1.2.2とする予定です。