動かして暫く走ると壊れてしまう。
そんな基板を幾つか預かって調査していた時、ふと気が付いた事がある。
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この3名の方から預かっている基板。
5枚の内、4枚は動作不良。1枚はYPVS動作不良。
この内、4枚は共通点がある。
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オレンジ色のマーキング。
これは自分がしたもの。
何かといえば、FusionPCBで制作したもの。
https://www.seeedstudio.com/
残りの一枚はElecrowで制作したもの。
https://www.elecrow.com/


見た目で言えばここ。
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FusionPCBはElecrowと違って、基板にシリアル番号を勝手に入れる。
その他の基板で言えばこんな感じ。
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前述の5枚の内、Elecrowの一枚はYPVSがガタガタするという理由だったので、単にノイズ食っているだけの様な気もしたんだけど、他のFusionは具体的に動かない。

これはもしかしてFusionに原因があるのではないだろうか、と疑い始めた。
一枚はYPVSのコントロール線が断線していたのだけど、もう一枚の基板で発生した基板側が熱を持って溶けていた。
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これは、メタル(銅箔)が薄すぎたか、断線仕掛けで熱を持ったという仮説も成り立つのではないか。
ここはダイオードが熱で駄目になっているんだけど、ダイオードが原因では無くて基板が原因の様な気もする。
ダイオードが先に熱で駄目になったのであれば、ダイオードの足の部分だけが駄目になっているはず。
ところがこの写真を見ると、銅線〜メタル〜ダイオードの足の中で、メタル部分が綺麗に焼けているのが分かる。
一方、ここは基板の両面で同じ線を引いているんだけど、片方が燃えていない。
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これはとてもおかしなことで、ダイオードが原因で基板側が傷んでしまったのであれば、むしろ表側の方が傷むはず。
そうで無く、片方だけ損傷しているのは基板側に問題があったと想定しやすいと思う。
メタルに不純物があったのか、薄すぎたのか。

見た感じFusionのメタルは凄く綺麗だったんだけど、もしかして逆に言えば非常に薄かったのかも知れないと思い、ちょっと削ってみた。
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上から二枚はFusionで、三枚目がElecrow。
銅色の部分はベタGNDで、銀色の部分がメタル。

こうやってみると、、、目視なんでなんとも言えないけど、薄いかも知れない。
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更に基板を良く観察してみる。
Fusionの基板はそもそも黒いマスクの部分がところどころハゲているのが気になる。
オレンジ色のベタGNDが見えている。
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こちらは電解コンデンサの左右にハゲが見える。
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Elecrow側ではこんな事なかった。

このFusionの基板は、何かのキャンペーンで購入したもの。
このころはElecrow一択にしてしまうよりはFusionという手段もあった方が良いかなと思っていた。

しかし実際は、こんなトラブルがあった。
2018年12月11日 OSR-CDI 1.2.1の基板、ElecrowとSeed FusionPCB
受け取ってないのに、Fusionは受け取ったと認識していた。
結局1ヶ月も経ってから自宅に届いた。

想定ではあるんだけど、FusionPCBはキャンペーン等で外注を使ったのではないか。しかも相当品質の悪い外注を使ったのではないかというシナリオを想像した。
この外注はコストを低減する為に、極限までメタルや塗料を薄く薄く仕上げていたのではないかと。
外注は納期を守れず、Fusionに納品済みという連絡を行ったが、実際は送っていなかった。
Fusionもそれに気が付いていなかったか気づいていたか、それは分からない。

しかしどちらにせよ、FusionPCBは二度と使わないし、勧めもしない事を誓ったのでした。
変な物を送ってしまって後悔しています。
ちなみに、この黒い基板が最後で、その後FusionPCBで物を頼んではいません。

そもそもFusionPCBは格安基板のパイオニアと言っても過言では無く、ここのお陰でどれだけ自作電子工作の世界が飛躍したか分からない位。
ところが最近Elecrowを始め、PCB GOGOとか、同じ中華でFusionPCBよりも良いサービスを展開する業者が乱立した為、ちょっと焦っているのかも知れない。
自作電子工作の世界を一歩前進させた功績者である事は間違いが無いで応援はしたいけど、今の品質や対応ではちょっと手が出せないと思う。

応援したいがゆえに、基板側もFusionPCBでも問題無い様に調整したんだけどね。

Elecrowでも外層の銅箔厚を1ozか2ozか選べるんだけど、2ozにすると一気に3000円高くなる。
だけど、究極的には2ozにする事も必要なのかも知れない。
ただ、1ozから2ozにしたからと言って、それで安心なのかというと、2ozなんてめったに発注されないだろうから、それはそれで慣れてないから品質が落ちるかも知れないとか。
結局、部品も基板も、検証を長くとったものが一番安心という事に落ち着いてしまう。
OSR-CDIのパーツを簡単に変えない様にと、ちょくちょく言っているのは、そういった理由が大きいです。

つづく