OSR-CDIもう更新しないとか言っておきながら更新します。
まぁ、、、毎度の事なんですが。
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パチロクさんが電装友の会で試験してくれて、アップしてくれた画像がこれ。
matsu

6000rpm位で、充電電圧がまばら。
これは3回充電の内、一回ミスってる。
原因はウオタニ対応時のサイリスタゲート300us化に間違いない。
一応波形を確認してみる。
rz
2気筒というか29Lの発電機は、単気筒と違って120度毎に綺麗に三回充電する事になっている。
あらまー。

ちょっと過去も振り返ってみると、Version1.2.1cでは100us。
ずーっと振り返ってRCDI2.4.0も100us。
さて、この100usってのがどういう意味なのか
クランクが1度進む為に必要な時間は以下の通り。
6,000rpm で27.8us/deg
9,000rpm で18.5us/deg
12,000prmで13.9us/deg
となります。
例えば9000rpmで100÷18.5で、3.24度クランクが進む時間になります。
300usだと10度程度になり、つまり9000rpmで10度以上遅角出来ないって事になります。
これは本当によろしくない。

という事で、修正を掛けました。
パチロクさんが、ウオタニに対応しつつ、問題の無い方法を提案してくれたので、それを実装しました。
サイリスタの点火時間を5usと超短くして見ました。
机上の計算ですと5usの点火時間でも余裕でサイリスタのゲートはオープンするはずです。
点火電源を持つトランジスタのスイッチング時間は1us程度。
サイリスタゲートにつなぐスナバー回路のコンデンサーの時定数は1usです。
ゲート電圧印加時間の5uFはなんもなんでも余裕でしょう。
一応ウェブ版の回路シミュレータで試してみましたが、特段気になる波形にもならないので大丈夫かなと。
SCR


てな事で、実装。
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そして実走。

ちょっと出したい郵便があったので、足立区の本局までSDRで移動。
1速で11,000rpmまで引っ張るも、特に失火した様子もなく、クイックシフターもパスパス入るので、ロジックは間違ってない。
この間調整したキャブも決まってパワフルに動きます。
松下さんも、サイリスタゲートタイムを300usから5usに変更して、高回転時の電圧の落ち込みも無くなったそうです。

これで12,000rpmでの進角0度まで対応できます。
大変申し訳無いのですが、TOTで上位に入る様なエグいレーサーは対応必須となります・・・。
本当にすいません。
松下さんありがとうございます。
1.3.0aからの変更点は、ファームウェアだけになります。