2.2ufのコンデンサに350Vで充電した後、放電したら0.087(ms)ミリセカンド程放電時間が掛かる。
たったの0.087msなんだけど、次の充電タイミングに間に合わない。
という話。
自分でも1年経ったら意味が分からなくなりそうなのでもう少し詳しく。

パチロクさん曰く、9500rpm位からRZのCDIは3回充電から2回充電になるという。
この時コンデンサの放電に掛かる時間は0.08msという事が分かっている。

  • 0.087msとはどういった値なのか。
  • RZ/TZR/RZVは、クランクが1回転する間に2回点火する、180度等爆エンジン。
  • 3回充電につき1回程点火するので、クランク一回点の間に6回充電される。
  • 9500rpmでエンジンが回っている時に、クランクが一周するのに必要な時間は6.32msである。つまり、3.16msの間に3回充電して1回放電する仕組み。
  • クランクが1度回転するのに必要な時間は6.32ms÷360=0.018ms/degである。
  • 即ち、0.087ms÷0.018ms/deg=4.96degとなるので、おおよそ5度程度が放電に必要な時間となっている。

ign02

つまり、次の充電が始まる5度前に点火すると放電が間に合わないって事です。
ign01

パチロクさんの点火時期マップがどうなっているのか分からないので、なんとも言えませんが、まぁBTDC10度に点火する設定と仮定した場合、BTDC5度位には新たな充電が始まっている事になります。
BTDC10度にマイコンの指示によって点火、放電。そのまま時間が掛かりBTDC5度まで放電してしまうと次の充電周期がやってくる。
なるほど。

さて、エンジンが12000rpmで回っている時にBTDC10度を実現しようとするとどうすれば良いでしょうか。
12000rpmで回るエンジンのクランクが一回転する時間は5msです。
5ms÷360deg=0.014ms/degとなります。
従って5度は、0.014ms/deg x 5deg = 0.07msとなります。

あと少しだけコンデンサの放電時間を短縮して、0.07ms以内で放電を終了させることができれば、12000rpmでBTDC10度程度の点火時期を行う事ができそうです。

つづく