昨晩の土曜日、夜遅く帰宅した時に、田宮さんから届け物が置いてあった。
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フォトカプラーTLP351とバッテリーレスキット。
既に田宮さんはTLP351でOSR-CDI Ver2.0を試し始めていて、バッテリーレスキットを実際に使ってみたけれども、OSR-CDIは起動しなかったと既に報告があった。
TLP351で効果があるかも知れません、と話をしたところ早速土曜日に八潮の秋月電子に買いに行って試してくれていた。
ありがとうございます。

同じく土曜日。
昨日はアルモクさんのHS-1を弄りにパチロクさんと埼玉に行ってた。
その際のパチロクさんもOSR-CDI Ver2.0を試したい様子があったので、これは明日(日曜日)OSR-CDI Ver2.0の部品を買いに行くな、そしてそのまま試すんじゃないか、と想像してました。
田宮さんもパチロクさんも、OSR-CDI Ver2.0の試験を前のめりにやって下さるので、非常に助かっています。


そして今日、日曜日。
午前中に飯を食いながら、きっと今頃パチロクさんは八潮にTLP351を買いに行って、帰り際にウチに寄るだろうと想像。
そして田宮さんと同じように、OSR-CDI Ver2.0の改良に必要な部品、TLP351を秋月電子で買って持ってウチにやってくる、と想像してました。

なんの根拠もないまま、想像だけで、きっとパチロクさんが来るのを想定して、オシロスコープでも用意して待ってようとガレージ作業の準備をする。
すると、準備中にRZ250Rの音がして、まんまとTLP351を持ってパチロクさんがやって来た。
さっそくオシロを取り出し、田宮さんが貸してくれたバッテリーレスの実験をする事にした。


さて問題は、バッテリー電圧が低い時に、OSR-CDIによる点火が行われないこと。
弱っているバッテリーが用意できないので、田宮さんが貸してくれたバッテリーレスキットを付けて試してみる。
このバッテリーレスキットは2万uFとかなり大きいが、上手く工夫されていて半分の1万uFにもなる様になっている。

バッテリーレスキットをSDRに付けてキックしてみる。
僅か8Vしか達しない。
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これだと今のOSR-CDIだとマイコン電源も怪しい電圧。
一発のキックでは1秒位で全ての電気を放電してしまっているので、複数回キックしたところで、必要な電圧まで上げていく事はほぼ不可能。
1万uFでも同じ結果だった。


もう少し小さいコンデンサで試してみる。
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1万uFから1.5uFへ。
こちらも似たような感じで全くエンジンは掛からない。。

次にバッテリー無しで波形をとってみる。
本来こんなことするとレギュレータが傷むけど、ちょっとならと、キックして波形をみてみる。
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電圧は9V程度まで伸びるも、400msで放電終了しており、結果エンジンは掛からず。
発電量が足りない。
推し掛けならなんとかなりそうな気がするけど、自分の車両だとキックだと必要十分な電力を発生できない。

パチロクさんのRZは灯火類も昔のまま。ハーネスも当時もの。
バッテリー電圧12Vある時に、メインキーをくぐって帰って来たOSR-CDIに届くアクセサリー電圧は8V程度になってしまうという。ハーネスくぐって4V落ちるのは凄い。
またウィンカーを付けるだけで60W消費する、ハーネスあったか仕様のバイク。
トイレの電球よりも電力消費するウィンカー。
全ての電気ものは、電流を沢山流せば流す程傷むので、LEDにしたらとパチロクさんに言ってみたものの、白熱球が良いのだと仰せ。
まぁその拘りは分からんでも無いし、そのおかげで今回色々な気付きがあったので、60Wのウィンカーには感謝しないといけない。
一方、我がSDRも、電源ONでYPVSのモーターのみならず、ステッピングモーターやソレノイドを動作させる、こちらも電力消費がそこそこある。
これらの車両をバッテリーが弱っている、もしくはバッテリーレスキットを付けて、キックで始動する事は非常に困難という事が分かった。

よし、あきらめよう。

田宮さん、バッテリーレスキット貸してくれてありがとうでした。
諦めが付きました。
頂いたTLP351はしっかりと付けました。人柱スタートします。

昨日土曜日、気が付いたら夜21時だったことをパチロクさんと話す。
本当に18時か19時位だろうと思っていたんだけど、気が付いたら21時。
二人して、まぁそんな、時間がいつの間にか経過している様な事が出来ているのは幸せなんですよねぇ、こういう中学生見たいな遊びは後何回出来るんでしょうかねぇ、という話をした。


ちょっと時間が空いたので、昨日行けなかったパワーチェックでも行きますか?と話すと「う〜ん、どちらでも」と言う。
最近日が落ちるのも早いし、暫く2人でどうしますかね、みたいな話をしていたんだけど、なかなか決まらない。
埒が明かないので、和光2りんかんに電話して、時間が確保できればやりますか、という話をした。
狩野さんが居ない可能性もあるので、そうしたら諦めて解散ってことにした。

して、電話。
18時からならOKということで、どうします?とパチロクさんに聞くと、「う〜ん、まぁどちらでも」という。
余り乗り気では無いのか、と思ったんだけど、OSR-CDI Ver2.0とVer1.3の比較はしたい。
この先の週末が晴れるとも限らないし、行ける時に行った方が良いだろうという事になった。
パチロクさんは「いくなら準備しましょう」とOSR-CDI Ver1.3とセッティング用タブレットをカバンから取り出す。
実は最初から行く気満々だったらしい。

何となく予測していた事ではありますが、ハメられたか。
18時と少々遅い時間になったので、マップの修正でもしますか、という事になり。
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いつものコメダ珈琲でウダウダしながらマップセッティングを進める。
そもそも、マップ変えてどんな感じなんです?と聞くとパチロクさんは「調子良い」という。
詳しくは・・・「調子が凄くいい」。
全く参考にならん情報だけを元にマップ設定をする。

マップ設定が終わったので、RZのOSR-CDIをVer1.3.0bに取り換える。
パワーチェック2回目でOSR-CDI Ver2.0に変更することにした。
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首都高にて移動開始。
気温が低く高気圧。出力が出るには最高の気候で、我がSDRのエンジンも最高のフィーリング。
不静脈的なものは全くなく、燃料が滑らかにきれいに燃焼しているのを感じる。
途中信号待ちで止まった時にパチロクさんに聞いてみる。
OSR-CDI Ver1.3に付け替えたけど、どうですか?
「うーん、調子良い」
全く参考にならないコメントを貰った。
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2りんかんについて、狩野さんが出てくる。
「今日はなんです?」
新しいCDIを試したいんですよ。
「あーそれは楽しみ。でどう変わったんです?」
説明したけど、良く分からんからブログ後で見ますとの事。
「最近NSRばかりだったので、たまにはRZも良いですよね」
パワーチェックの測定室には3〜4台のNSRが修理中だった。
普段は殆ど見かけないNSRも、ここに来れば沢山ある。


そもそもの問題をもう一度振り返り。
詳しくはこの辺参照
OSR-CDIの充電2回しかしない問題への対処

RZのAC-CDIは、クランク一回転で二回点火する。
一回点火するのに三回充電を行う。電圧は大体300V前後。
そして点火タイミングでコンデンサに充電された電荷をサイリスタを使って放電する。
この300Vを放電するエネルギーでイグニッションコイルの二次側に超高電圧を発生させてプラグに火を飛ばす。

ところが、回転数があがると、このサイリスタを使った放電が間に合わなくなってくる。
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具体的にどうなるかというと、通常以下の図の様に3回充電、1回放電を行う。
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コンデンサの電圧が三回上昇しているのが波形から分かる。
これが高回転になると二回充電になってしまっている。
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サイリスタの基本的な動作として、一度流し始めた電流が、流れ続ける限りはゲート信号を止めても電流が流れ続けるという特性がある。
これは便利なもので、世の中のAC-CDIはほぼ全てこのサイリスタを使っている。
昔の電圧レギュレータもこれ。(最近のものはMOSFETを使っている)

コンデンサの放電を開始して、コンデンサの放電が終わると自動的に電流を流すのをやめる。
再びゲートの信号を与えるまで電流を流さない。
上手く行っている時は3回充電して1回放電すると、サイリスタによる放電が終わる。

回転数が上がってくると、コンデンサの放電時間中に次の充電が始まり、悪い事に電流が流れてしまううので、結果として3回のうち最初の一回の充電が無駄になってしまう。


この問題の解決として、以下の様な手をパチロクさんが試した。
(1)サイリスタを更に高性能なものに変えて、コンデンサの放電速度向上を試みる。
(2)ダイオードを大容量のものに変えて、Vf値をあげ、放電時間の短縮をはかる。

結果から言えば(1)(2)共に効果はあったけど、オーバーレブ領域である高回転時にはやはり最初の充電がスルリと抜け落ちてしまっていた。
(2)のVf値を更に上げる事は、ダイオードを直列に繋げていくことによって可能なんだけど、これは全体的に効率が低下するだけなので、これはしたくない。
Vf値が高まることは、すなわちエネルギーを熱で捨てる量を増やすということ。

そこで最終手段として
(3)サイリスタの自動ターンオフ(電流を止める)に頼らず、マイコンで完全に制御してしまう。
という方式に変えたのがOSR-CDI Ver2.0。
既に基板も完成して実測したところ、旨く3回充電されている事までは分かっていた。

しかし自分としてはこの問題が、本当に問題となるのかは少し懐疑的だった。
2回充電しても電圧は250V程度。
3回充電したとしても+50V程度なので、大した電力の違いは無いんじゃないか、というのが自分の予想だった。
勿論エネルギーを3割捨てている事は勿体ないので、なんとかしないと、とは思っていたけど、オーバーレブ領域での電圧50Vの差が出力に影響するともイマイチ思えない。
一方、パチロクさんは影響するんじゃないのかな〜とは思っていたらしい。

改善はしたが、それが実際の出力改善に繋がらないのであれば、この新しいバージョンのOSR-CDIの意義とはなんぞや、という事になる。
なので、今回2りんかんの狩野さんに実際に白黒はっきりさせて貰う事になった。

長くなったのでつづく