OSR-CDI version2.0.0はまだβ版ですが、ボチボチと試され始めている方々がおられます。
その中で1ARというRZ250Rで「タコメータが動かない」という問題があり、比較的ご近所だったのでパチロク氏と実車を見に行く事になりました。
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タコメータが動かない原因を探っている途中で、オシロスコープやTZ250のイグニッションコイルを買う等、それなりに長引いてきているのも気になるところ。
なるべく早く問題が解決して貰いたいなぁと。

デジタル化されたTZR(2XT〜3MA〜3XV)やRZ最終型(3HM)、R1-Z(3XC)はコンデンサマイナス側を信号線としてタコメータが動きますが、それ以外のRZはコンデンサプラス側を信号線として取ります。
結構な数の車両がプラス側電源をみてタコメータを動かすので、出来る事ならOSR-CDI Version2系でも動いて貰いたいと思っています。

さて、対象のRZは割と、というか比較的ハードにカスタマイズされている車両でした。
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塗装も自家塗装なんですが、ツルツルのペカペカで、雰囲気もあります。
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かなり渋い。
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最初に疑ったのは、イグニッションコイルマイナス側のアースの抵抗。
ここが大きければCDIのコンデンサからの放電に時間が掛かってしまい、結果としてプラス側が完全にゼロボルトまで落ちずにタコメータがオンオフ信号としてみなさないだろう、という推測です。
しかしコンデンサマイナス側とイグニッションコイルのアースは大よそ0.5Ω。
小さいとは言えませんが大きいとも言えない値でした。

一応サビサビの端子をCRCと水ヤスリで研いでエンジンを掛けるとタコメータが動いてました。
あぁこれで解決なのかな?
それではとオーナー のKさんが試走に出かける。
その間パチロクさんとオーナーさんの庭で待機。
今日はいい天気ですね〜とか、南向きでなんにも遮蔽が無いって良いですねとか、そんな話をしていると、Kさんが車両を押して帰ってきました。
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なんか途中で止まりそうになったので帰って来たとの事。

色々と話をして、どうもMOSFETのゲートオープン時間が延長されていたバージョンが入っていた疑いがあったので、再度PICマイコンのファームウェアを焼き直し。
規定値の30usであることを確認。今度はタコメータが動かない。
となるとさっきのは、ゲートオープン時間が長かったのか。
それではとオーナー のKさんが試走に出かける。
その間パチロクさんとオーナーさんの庭で待機。
今日はいい天気ですね〜とか、南向きでなんにも遮蔽が無いって良いですねとか、そんな話をしていると、Kさんが車両を押して帰ってきました。
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なんか途中で完全にエンジンが止まったとのこと。
はぁはぁ言いながら戻ってきました。

うわぁ、大変でしたね、と声をかけると、「止まるかも知れないと思って止まったので大丈夫」という。
先日は止まるとは思っていなかったので、3kmの道のりを押して帰って来たので大変だったとのこと。
Kさんはとことんポジティブシンキング。
何でも試してみないと!という感じで、エアソレノイドジェットコントローラRASCも作ってましたし、、、。
凄いなぁと。
2SK3234完全に焼失。
べったりとハンコが押された様になってた。
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これは見事。
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パチロクさんのOSR-CDIはなぜ大丈夫なんだろうと確認してみると、MOSFETが2SK3234では無く、
TK20A60Uだった。
どういうこと?と聞くと、「いやぁまだ2SK3234の方は試してなくて」
んで。
パチロクさんのRZの波形を取ったり、OSR-CDI v1.2.1cの波形を取ったりとして比較。
KさんのOSR-CDIの波形。
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パチロクさんの波形。
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そうそう、これが正解。
なまっている様にも見えるけど、Kさんのオシロスコープの校正がまだっぽくて良く分からない。
まぁこんなもん。

10度20度固定進角でピックアップ位置の修正。
このRZ250Rは34度でした。

BTDC10度にするとアイドリング時タコメータが動作する。
BTDC20度にするとタコメータは動作しない。
波形が少々改善したので再度試走に出かけるKさん。
今日はいい天気ですね〜とか、南向きでなんにも遮蔽が無いって良いですねとか、そんな話をしていると、Kさんが車両を押して帰ってきました。
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なんか途中で完全にエンジンが止まったとのこと。
はぁはぁ言いながら戻ってきました。
「止まると思って(略)」



タコメータが動かないので、ちょっと対策コードなんかを作ってみる。
すると、タコメータが動作する回転数がアイドリングだけじゃなくて、2000rpm位までに少し改善。
なるほど、この手は使えそうだけど、それはまた次回。

FETを2SK3234から持ち込んだTK20A60Uに変更する。
Kさん試走。
今度は調子よく帰って来た。
MOSFETも燃えず、ケースも熱を持った様子は全く無し。

OSR-CDIの問題ではなくて、やっぱり車両の方がちょっと違う様子。
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充電サイクルが点火時期と合わない。

うーん。
すると予備のコイルとフライホイールを持っているので、今度やってみるという事で今日は一旦おしまい。
今付いているフライホイールとコイルは出所が不明ってことなので、まるごと変えると変化があるかも知れないです。
今回はお力になれずに大変申し訳ないです。

課題は幾つか残った。
元々はタコメータが動かない、という話から、充電タイミングが合わない問題を発見。
・フライホイール、ピックアップ信号用の凸の位置等の調査
・MOSFETの定格を再計算
・なぜか400Vを超える高電圧が発生(充電タイミングズレ起因かも)
等々。
順番にやっていかないといけないんですが、先ずはこちらはMOSFETの定格再計算を進めます。

帰り道、パチロクさんに、「あの後コイル変えてるんじゃないかと思うんですよ」と言ってたら、やはり付け替えて波形取っていたらしいです。
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結果あんまり変わらず。
ピックアップの凸は10度位違いがあったそうで、ますます謎は深まるばかり。
ピックアップコイルの位置とか、もうちょっとしっかり写真を撮っておけば良かったなぁと後悔。

考える事が多いです。
つづく