その昔、SDRレーサーをサポートしている時にRGVガンマで採用されているキャブレターの電子制御を真似て作ったエアソレノイドコンローラ。
名付けてRASCと呼んでいるんだけど、走行しながら燃調を調整できる便利なもの。
0477e1fb
実際に走行中に燃調がガリガリ変わるのでとっても面白い。
細かくは以下参照。
カテゴリ:エアソレノイドコントローラ

面白い、面白いと書いていたからなのか、ケンさんのRZを始め、ガンマキャブやTZR(3MA/3XV)キャブを使っている電装友の会の人達も出て来た。
先日ガンマキャブのソレノイドジェットが詰まっているのかどうなのか?みたいな話が電装友の会に上がっていたので、もしかして自分が知らない所で結構作られているのかな?と思ったりした。
OSR-CDIと違って、必要な人は自分だけ前提なので、作り方を丁寧に書いては無いんだけど、独自に記事を読んで進めてらっしゃる。
自分でもどこに作り方とか書いてあるのか分からない位なのに。

エアソレノイドジェットはガンマのみならずNSR/TZR等の車種で採用されているにも関わらず、案外その存在意義を知られておらず、結構適当に扱われている可哀そうな存在。
これらのエアソレノイドジェットは殆ど全ての年式で変更が掛けられていて、ソレノイドでの制御方法も全くバラバラ。本当にこの時代は毎年改良がくわえられていた時代を象徴するデバイス。
特にスズキはこの部分で一歩進んでいて、NSRやTZRよりも優れた制御をしている。
ガンマのTMキャブレターはこういったスズキの努力が詰まったものなので有効に利用してあげたい。

そのRASCでちょっと心配しているところは、「これ付けても全然変化無い」という話。
期待値が高ければ高いほど、折角作ったのにガッカリされる気がする。
エアソレノイドのDuty比変更だけ見ていた場合、運が良く無ければ思った様な効果は感じ辛いです。

エアソレノイドに関わらず、キャブレターは何か大きく外している時は、少し変更しても何も変化がない事が多いので、何にも変わらないと思った時は、何か大きく外しているかもしれない。
その辺はこの辺に書いてます。

例えばエアジェットがスカスカの時に、エアソレノイドジェットで何かを変更しても、何にも変わらない。
本来、TMキャブ等についているエアジェットは一番手変更するだけでも結構大きく燃調が変化する。この様な状態でない場合は電子制御してもさほどの効果は無いと思います。

その他にも記事で軽く触れているだけなんですが、キャブとソレノイド間のホースの長さも結構調整領域なので、その辺も意識して貰えれば。
極端に短いホース、長いホースで試してみて傾向を感じて貰えれば良いかなと思います。

どちらにせよこれから作る人達は、まずはソレノイド無しの状態でしっかりと燃調出してからソレノイド触ってみて欲しいと思います。
そうすればアホみたいに燃調変化しますから。