2020年06月23日 SDR:シフトフィールの改善策を試してみる(2)
のつづき

SDRのクランクケースに加工して、シフトフィールが改善するのかどうかの最終回。
最近はWOLF250ばかりにかまけてたので全然進まなかった。

だって、手間掛かるんだもん狼。
wolf
狂犬、手なずけたと思ったら噛まれる毎日。


さて、今日は定量的な数値を測る為、ちょっとしたアイディアを持ってアルモク亭へお邪魔してきた。
到着するとヘッドがばらされたランツァSDRが。
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なんかほんま久しぶりに見たなぁ。
リングが駄目になっていて、シリンダーが外されていた。
ウェビック待ち状態で前に進まない状態。

最近こんなのを付けたそうな。
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KTMについてたブレンボの一体型リアブレーキマスター。
ブレンボいいなぁ。


さて、話を戻して

シフトフィール改善とは。
クランクケースにあいているシフトシャフト用12ミリの穴を14ミリに拡大し、31円のオイレス工業のブッシュを入れる、だけ。
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鶴さん曰く「まぁ違うような気がするけど、直ぐに忘れるレベル」
田宮さん曰く「まぁ違うような気がするけど、直ぐに忘れるレベル」
あと、シフトミスが減ったとかなんとか。
そういうスレスレの領域で違いがあるらしい。

ちなみに、このトライを見ていたTZKさんも、津村選手のSDRにも施工しちゃったらしい。
参ったなぁ、まだ検証前なんだけど。
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流石にこちらはきちんと施工されて、ドリル穴13.97ミリで開け、クリアランス0.2ミリの仕上がりとかなんとか。
もうついていけない。

だけど津村さんのSDRについたという事で、これはちょっと自分でも検証しておかないとな、という風に思った訳です。
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前回の施工の反省から、今回はドリルスピードをゆっくり目に設定し、慎重に穴を開けていく感じにした。つーか、して貰った。
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前回の施工と違ってオイレスブッシュがなかなか入らない。
結構きつくて、バイスで咥えて圧入しないと入りきらなかったことから、より正確に14ミリの穴があけられたんだろうと思う。

そして、電子トルクレンチを使って、シフトをするのに必要なトルクを測定してみる。
測定用の工作をアルモクさんにお願いして作ってもらう。
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9ソケットと丸棒と角材から作られたこの測定装置。
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9.5ミリのレンチが無かったので途中買いに行きつつも完成。

それをこんな風にして測定する。
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ピークトルクが測定できる優秀な電子トルクレンチ。
まぁ厳密にやるつもりはないですが、数を取ればそれなりに傾向位はでるでしょ。
自分のSDRはクイックシフターが入っているので、なんとなくその点は心配だったんだけど、シフトを入れる前に完全にスイッチは入っている事は確認したので、影響はしていないと思う。

エンジン掛けながらやろうとしたら、色々と問題が出たのでエンジン停止状態でテスト。
ドグ歯が噛む位置にクランクを動かしてカチャカチャと。
1速→N→2速→・・・→6速までを、施工前4回、施工後5回。

あれ、施工後の方が軽く入る?
二人でジャカジャカとシフトに必要なトルクを測りながら話す。
何回か繰り返して数を取ってみると、どうも施工後の方がいい感じであるような感じはしてきた。
で、結果として以下のような結果に。
zengo
箱ひげ図にするほどでもないんだけど、まぁ一応。
安定度合いは一旦置いといて、平均すると2割近く必要なトルクが減ってる。
カチャカチャしながら思ったのは、なんとなく「節度」が出た感じ。

なるほど、これは楽しみ。
雨が止んだので帰る事にした。

んで首都高乗って帰った感想。
違いがわからんw
くっそ、鈍感な我が足センサーでは然程の違いが分からない。
ちょっと頑張ってシフトアップを繰り返してみるけど、頑張って思い込んでみて、なんとなくそうかな〜位。
いつの間にかブッシュが無くなっていても多分気が付かないと思う。
元々ヤマハのシフトって軽いからかな。(スズキ比)
まぁこれ以上軽くなっても逆に誤動作になりかねないのでホドホドの今位で丁度良いんじゃないでしょうか。
自分のSDRエンジンは、もともとシフト抜けしないので、そこも良く分からない。
数値的に変化はあるので、レーサーSDR津村号には良い影響与えるでしょうね。
今度田宮号でBefore After測定してみるか・・・。

しかしこのトルクレンチアダプター、ネジの摩擦係数とかも測れて面白い。
クロモリシャフトと純正シャフトの摩擦係数比較、その結果
色々と遊べるツールですわ。


SDR:シフトフィールの改善策を試してみる(1)
SDR:シフトフィールの改善策を試してみる(2)
SDR:シフトフィールの改善策を試してみる(最終回)