この間、FB上のWOLF乗りの方が上げていたヤングマシンのリンク。



今こそ欲しい孤高の存在=2ストロークネイキッド、だそうだ。
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「今こそ欲しいとか」いつも言ってる気がするけど、そこは商売なのでしょうがない。
NSR250の綺麗な車体とかはもうリッターSS買って、場合によってはCBRのトリプルR買っておつり貰えますよね的な値段になってしまってる。
出物はあるけど流通しない、流通しないので価格が高騰するという車になってしまっている。

しかし不人気車が好きなのか、なんなのか、あんまり売れてない2ストネイキッドバイクがうちには結構そろってた。
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カウル付きのバイクは弄るのが面倒だからちょっと苦手なだけなんだけど。
ちなみにうちにあるバイクで一番高かったのは、日本中で走りまくっている超人気車。
中古で買った2ストジャイロだったりする。

ヤングマシンの記事には色々書いてあるけど、相場感がこんな感じだった。
■SDR 相場:58万円前後(約30〜96万円) タマ数:極少
■ウルフ250 相場:43万円前後(約37〜50万円) タマ数:極少
■R1-Z 相場:55万円前後(約25〜85万円)タマ数:多い
ウルフ250は玉数極小なのに一番安いやないかーい
とっても2ストらしい、純正チャンバーが既にフルパワー(’88は)というお買い得バイクなのに。
なんでやろ。
CDIだってアナログでキャブも電子制御していないので、結構素直で維持しやすい。
中古車相場なので、オークション相場の倍位とは思うけど、それでも安い。

流石にNSRとかとは比べ物にならんとは思うんだけど、SDRにも負けますか。
まぁSDRは兄弟車も居ない、エンジンも車体も専用という希少なバイクなんで、そうなるのかな。
ウルフの説明もSDRと比較するとサッパリしている。
’88でデビューした初代RGV250Γのネイキッドバージョン。45psの凶暴なエンジンはそのままに2次減速比を変更し、加速性能を磨いたという過激ぶり。
〜中略〜
’89でΓと同様に電子制御化が進み、ステップ位置も前進。最終型の’90でキャブレターセッティングなどを変更した。
語るべき部分は多いと思うんだけど。
「45psの凶暴なエンジン」って事なんですが、これメーカーが4と5を入れ間違えて、本当は「54psの凶暴なエンジン」ですし。
(詳細はこちら→WOLF250:パワーチェック、88年式の狂気(1))
88年中にデビューできて本当に良かったVガンマ。

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この10年、SDR関連でオークションとか見てて思ってたんだけど、最近SDRを解体して売っているケースが激減した気がする。
一時はほぼ毎週のように解体・放出が行われてて、レストア中は随分助かったんだけど、最近はあんまりない。
もう解体される車体は解体されちゃった、という見方もあるかもしれないけれど、最近は凄いボロ車体でも結構強気な値段でそのまま出るのを見かけるし、なんせ綺麗に整備された(様に見える)車体が出品されているのを良く見かける様になった。
人気が無いと本当に絶滅しそうな車種なんで、人気が出てきて維持される固体が増えるのはありがたいかなと。
風化して死んでいく車体が増えるよりも、大事にされる車体が増える、乗って楽しむ人が増える方が良いと思いますから。
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一方、なぜか人気が出ないWOLF250。
このバイクが発売された時は、カウル付きのガンマよりも全然カッコいいバイクが出たな〜って感じで本当に欲しかったものの一台。
なのに。
タマ数がそもそも少ないのか、既にスクラップになった車両が多いのか。
中古も雑に扱われている風な車体が多く、綺麗に整備、メンテされて来ていない事を感じる。
一昔前のSDRみたい。
良いバイクだと思うので、今後もう少し人気が出てくると良いなぁと思う。
そうしたら乗る人も増えるだろうし、個体数が減る速度も緩やかになるだろうし。

今回ヤングマシンの記事で良い写真がありまして。
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ウルフのアンダーカウルが如何に凝っているのかが良く分かる写真。
昔のカタログに載ってたのかな。
V型のウニョウニョしたチャンバーにピッタリ沿うように設計されている。
いいっすよね。萌える。
この写真を採用した編集者の人は分かってる。