原発事故が起きてから5ヶ月経った。

芸能人が原発反対って言うと事務所を辞めなくっちゃダメだ、という方程式があるらしい事に気が付いた。

こういったところは、いかにも日本らしい。
例えばアメリカだったりすると、多分なんのメンションも持たない方が非難されるんじゃないかと思ったりする。

今日東電の1Qの決算があり、最終赤字は5717億円だそうだ。
自己資本比率が7%という、半年前ならとても信じられないような事態になっている。
で、結局足りない分は税金が投入される事になるらしい。

原発が無いと日本の国力が衰退するという事を、ずっと言い続ける人達がいる。
短期的な視点で原発を否定すると、電力という国の発展に非常に重要なリソースが足りなくなってしまい、産業が衰退する、との事だ。

いや、しかし、既に国力は随分衰退しているような気がする。
人口は年々減り続けているし、円高は止まらなく、産業の空洞化が止まらない。
高齢で人件費が高く、電気代も世界一高い。税金も高いのだから仕方が無いのかも知れない。

原発止めれば産業停滞の件だけど、実際問題原子力発電所が原因で、狭い日本の国土が更に狭くなり、なおかつ東日本の農作物が酷い被害を受けている。
原発が原因で十分国力が衰えているんじゃないか。
静岡あたりで原発事故なんかあった日には、国土分断になってしまう。
当然リニアモーターカーも当面走らなくなるんだろうなと思う。

今回、あれだけ周到な安全策を講じて(講じてなかったけど)、保安院等の監視体制を作って(監視してなかったけど)、非常に高額な工事をバンバンして、最終的には数兆円規模の事故を起した。足りない分は税金で賄う。つまり増税だ。

つまり、原発っていうのは非常に分の悪いギャンブルなんだという事じゃないかな。
手を抜いて管理して、安くあげた上で、天災や事故が無ければ安く済む。
しかしひとたび何かあると、国土の一部を失ってしまう程の損害をこうむる。

という事で、早急に代替エネルギーの開発をすべきだろうし、より一層省エネな設備に変えていくべきだろう、と自分は思う。

車だって昔の3倍、4倍燃費が良いんだし、電化製品だってきっとそうできるはず。
この事件で日本人は省エネにもっとまじめに向き合うことになった。省エネはエチケットやマナーの様な風体で扱われる日がまもなく来るんじゃないかと思う。

原発はリスクが高すぎる。それは今回分かった。
全然安全じゃない。確率が低いのかも知れないけれど、勝負するには被害が大きすぎる。