スズキの競技車両RM-Z2016年モデルが発表されてますけど、目玉はエアサスと2015年から搭載されて、今モデルも改良されたとホールショット アシスト コントロール(S-HAC)。

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http://www1.suzuki.co.jp/motor/product/rm-z450l6/top


ちなみにこのエアサスはメッチャ高価でSSのフォークよりも高いらしいっす。
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オイルもスプリングも無いってどんな感じなんでしょう?
試乗しても自分は使い切る事は一生無いので分からないでしょうけど・・・。

カヤバのエアサスは興味もありますが、自分的なツボはS-HAC。
スタート後6秒間はトラクション重視の点火マップになるそうです。

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このモードを切り替えるスイッチの後付感がなんとも素晴らしい。
つか欲しい。

ニュースリリースを見ている限りでは、6秒もしくは4速に入った時点でモード終了って事なので、ギアポジも持っているんですね。

以下スズキHPより引用
スズキ ホールショット アシスト コントロール(S-HAC)はファクトリーマシンからのフィードバックにより、スタート時に走行モードを切替えることで優れたスタートダッシュ性能を発揮するシステム。2015モデルのRM-Z450に初めて採用され、各部改良と熟成を経て、2016モデルのRM-Z250/RM-Z450に標準装備された。

スズキ ホールショット アシスト コントロール(S-HAC)の特徴は、
1 スタートに際し、点火タイミングを最適化することで効果的なスタートダッシュをアシストする。
2 路面状況に合わせて、2種類のモードからセレクトが可能。(OFFモード付)
  • 硬い路面、あるいは滑りやすい路面のスタート時には、Aモードを選択する。マシンが動き出す瞬間の点火タイミングを最適化することでタイヤスリップを軽減、その結果スムーズで安定した加速が可能となる。その後、スタートから6秒が経過した時、またはギアを4速に入れた時、スロットルを閉じた時、以上いずれかの最初のタイミングで、Aモードは自動的に通常モードに切り替わる。
  • 路面状況が良好でトラクションにも不安がない場合、あるいは意図的に攻撃的なスタート加速を求める場合には、Bモードを選択する。点火タイミングはスロットルレスポンスと加速状況に合わせて最適化され、より効果的なスタートが可能となる。その後通常モードに切り替わるタイミングは、Aモードと同様である。

3 スタートからその後の状況を3つに分解し、各々の段階において最適化を実現。

■2016モデルでは新たに3ステージコントロールを採用した。
スタート時の状況を、
(1)スタートゲートが降りマシンが動き出す瞬間
(2)マシンが発進しスタートゲートを越える時
(3)その後の加速時
以上の3ステージに分けて捉え、各段階で必要なエンジン特性に対して点火タイミングを最適化し、有効なトラクションを生み出すものである。
 
以上引用終わり 

今回作った利楽猿CDIはそれほど難しい事はしてませんが、センサーを色々と入れて様々なシーンで上手い点火時期を調整出来ると面白いとは思います。

点火時期調整はリニアに細かく出力を変更できます。
クイックシフターといい、トラクションコントロールといい、結局エンジンパワーをマイコン側で自由にコントロールするのは点火時期の調整で行います。


8ビットマイコンでもまだ余裕があるので色々なセンサーをつければ色々な事が出来ますが、シフター以外でSDRの非力なエンジンにそれが必要かちゅーと、自分の場合はユースケースが思いつかないので、島田優選手が必要としない限りなんも出来ません。

スライドコントロールとかも考えたのですが、最近優さんはスライドしながらコーナー曲がる方向に行っているので、自分で試験も出来ませんし
変な制御入れると飛んで行きそう
なので止めときます。

マップは今16000rpmまで作成可能ですけど、色々と試した結果やっぱり12800rpmで充分で、それ以上は点火カットの制御を入れる方向で考えています。
これは3次元マップ用のスペースを作るためです。
マイコンの能力が上がるとプログラムは楽になりますので、32ビットマイコン使っちゃえばメモリも沢山あって苦労も無いのですが、あくまで誰でも安く作れる形に拘ると、PIC16F1455/9がやっぱり現時点ではいいなぁって思います。