インジェクションの話は結構面白いので色々とGoogle先生に教えてもらってます。

ミクニのディスチャージポンプ式FIシステムが特段面白いのでメモ。
dcp
引用:http://www.mikuni.co.jp/topics/2008/haojue-dcp.pdf

アドレスV125で採用されているミクニのDCPはなにやら色々と小難しいみたいな事がネットにあります。
例えば八戸高専のエコランカーの記事で、結局DCPよりも普通の圧力ポンプの方が制御しやすいとありました。
詳細の制御方法については全く記載が無いのが残念ですが、最終的にはキャブレター程度の性能が出て終わりとあります。

DCPはカワサキのエストレア(250TR)でも採用されているのですが、またこれ、リコールが続き、部品交換してもFI不調のままという話がアチコチに転がってます。

ハードウェアは簡単に構築できるけど、制御は難しいみたいですね。
あと、DCPって小型二輪車向けって事で容量も少し不安。
ibeat

アドレスV125やエストレアで使えたという事だけど、レーサーSDRで使えるのかどうかってことは分からない。
ハードウェアは一番簡易なんやけどなぁ・・・。

DCPの仕組みはエストレアの整備マニュアルから色々と引用可能。
dcp2
吸入弁からガソリン入れてソレノイドに通電して、プランジャをハンマーの様にガツンと叩き落すとノズルからガソリンが出る、ちゅーだけの話。オイルポンプとかにも使われてたりしますよね。
これだけで、圧送ポンプ、レギュレータなどが不要になるというお得な仕組み。

シンガポールのサイトにGIFが転がってました。

タイランドからはこんな解説図が。



話は逸れるけど、ミクニは中国生産にしちゃってるので、コピー商品がガンガン出回っている様で、外部品が結構手に入る。特許のカタマリだろうに。

話を戻すと、エストレアのマニュアルによればこのソレノイドは25V〜35Vをかけて駆動する様子。
ソレノイドのインピーダンスは1.26 ~ 1.54Ωだそうで、単純に20A程度の電流値となる。
当然このままの電流が流れるって事は無いのですが、このインジェクターのON時間はどの程度なのか等仕様が色々気になります。
なお、ソレノイドの基本的な制御方法は新電元メカトロニクスのこの辺のページとか、様々なところで紹介されてます。

当然ながら14V程度のバイク電装にとって普通に30Vなんてものは簡単にご用意できない訳でして、昇圧した電源をコンデンサに溜める等の工夫が必要やろね。
あぁ、そう、DC-CDIと基本は同じ様な感じ。
30Vの電圧は秋月パーツだとNJW4131使ったらなんとかなるんかも知れません。

さてこれ、通電時間で噴出量を調整しているのか、細かくオンオフを繰り返して噴出しているのか、ハテサテ電流値なのか。
その辺は実機で試さないと分かりませんね。細かいところはこれから少しずつ勉強してみます。
とはいうもののソレノイドなんで、初期30Vでドカン、その後14V位で保持っていうソレノイドの基本的な制御でやるんでしょうけど。

あんまりレーサーには向かない様な気がするです。
なんせカワサキが問題を解決できてない訳ですしおすし。