なんとなく、パワーチェック結果を見ていて考えていた事。
 

課題

現状のSBJチャンバーとTM32SSの組み合わせで、9000rpmからジワジワとガソリンを薄くしたら、パワーがガクッと落ち込んでしまった件。
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エアジェットの番手としては0.5番位なんやけどね。
この結果、9000rpm〜ではもっとガスを濃くしないと駄目である可能性が高まった。

この領域と言えばパッと思いつくのがパワージェット。
TM32SSのパワージェットか。

2つのジェット

この間ちょっと考えた限りではTM32SSの白毫、じゃなかったパワージェットってイマイチ効くようなイメージ無いんよね。
2017年01月07日【追記】ミクニ白毫、ドイツの消費税は19%


更にTM32SSには、なぜかパワージェット用のジェット(ややこしいな)が2つついている。
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パイプの中のジェットはガンマ純正と同じ方向、同じ位置にしてます。

うーん。
この二つ目のPWJはヤマハ系のTMキャブにはついてないんよね。
少なくとも単気筒には。(TZR250系とかは知らないけど多分ついてない)

外そうかな

ちなみにTakeyanさん予想である「霧化促進じゃ?」の件は、動画取ったけど全くそんな様子も無く、普通にストローで吸い上げるような感じでタラーっと上って行ってたので、少なくとも自分のSDRでは違う感じ。
まぁ付けたまま動画取って、外して動画取って、違いをみるのが一番簡単そうではある。

二つのジェットが並ぶとなんか違い出るんかしら。
という事で流体シミュレータであるフロースクエアでザックリ観察。
dbl
いや別に、ひとつでええ様な。
ま、これはお遊びとして。

そこでTM32SSを弄る時に必須の「With VJ21FK」を再度訪ねる。
スズキガンマのパワージェット付きTMキャブは世代を重ねる毎に、PWJ1とPWJ2がどんどん小さくなり、それに反してMJがどんどん大きくなる。
メインストリームであるVJ22は殆どのモデルでパワージェット無しのTM30SSと来たもんだ。

一方ヤマハの方はTM28SSを見ている限り、ジェット類は無くて単なる筒っぽい気がする。
2ストTMキャブ最終兵器である電子制御化されたTZ125のパワージェットはジェットが一つ入っていた。

電装パワージェット

ここでちょっと話を逸らせてTZ125(4JT)のキャブの話。
鶴さんから、使ってみれば?と言われて渡されたTZ125用TM38SSキャブレター。

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パワージェットを分解してみた。
この台座部分にザクっと刺す形。
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ガソリンがまだ入っていたけど、別に飴上にはなっていなかった。
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ソレノイド部分は引込タイプ。
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ジェットはここに入っている。60番と書いてある。
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ガソリンはこの横の穴から入って筒の先っちょから出る形になる。
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12Vでカチカチと動作。
先っちょの円錐形の蓋が引っ張り込まれて蓋がされ、ガソリン流量が止まる様な形になります。

TM32SSのパワージェット経路に無理やり噛ます事は出来そうではあるけど、難しいなぁ。
固定方法とかワンオフの経路とか。
やっぱり刺すしかないかね。

どうするか

閑話休題。

方向性としては
  • RGVのTM30SSと同じ方向で、パワージェット外してMJ増量、要らんところはエアソレノイドジェットで削る
  • ヤマハみたくPWJ2を外して高回転領域でじゃぶじゃぶ(するかどうかわからんけど)させて、要らんところはエアソレノイドジェットで削る
のどちらか、ってとこかな〜。
ちゃんと動けば楽なのは後者なんだけど。
まずはこのPWJ2を一回外してみて動画確認っすかね〜。