RCDIの制作代行してみようかな〜という個人事業主が現れました。
二輪事業に本格的に足を踏み入れたので、やっても良いよって事です。
随分前から体を張ってCDIの試験をしてくれていた人間で、最近大手自動車会社から脱サラして、二輪業界に入った若い一級整備士。
屋号も取って色々な手続きも進んでいる様です。


その個人事業主とお連れさんに作り方を伝授することになりました。

お二人は遠くからタンデムでやってきました。
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作り方のコツ、ハンダのコツ等を伝授。
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実際に制作するのは、このカブのタンデムシートに乗って来た20代女性なのですが、かなり器用です。
この基盤は相当目が良くないと制作難易度が高いことを再確認。
最近自分はトランジスタの品番を見るのにルーペ使ってましたけど、20代だと普通に読めてました。
トランジスタのハンダも、むしろ自分よりうまくやってのけます。
目が良い。若いってすごい。
「黙々と作業するのが好き」という事なので、ハンダも全く苦痛では無いようです。

細い線、太い線、GNDにつながるランド、それぞれハンダのコツってのがあって、電子部品になるべくダメージを残さない様に上手く作業していかなければなりません。
それらも一つづつ教えていくと、サクサクと吸収していきます。

そして彼らの為にOSR‐CDIとして一丁基板を起こしました。
Open Soruce for Racer Capacitor discharge ignition の略で、決してオサルCDIではありません。

osrcdi01

osrcdi02

中身はあんま変わらんですが、RCDI2.4.0と比較するとUSBポートがミニBになり、箱からはみ出なくなったことと、一応サイドスタンド、ニュートラルランプスイッチに対応できるようにしてます。使うかどうかは別にして。
自分はレーサーには要らない機能だと思っていますが、この仕組みを使ったデバイスもあるって事で。
ソフトもこれに併せて少しだけ改変してお渡ししようかなと思っています。
まぁ商売になさるなら少しくらいのスペシャルメニューがあった方がモチベーションも湧くでしょうし。


ちなみにですが、自分はこれをすることによって「持ち出し」しか無く、趣味の範囲でやっています。
そもそも一企業に属するサラリーマンですから商売には一切関われない身分でもありますし、報酬は知的好奇心の充足だけ、というのが自分が趣味を楽しむ為の絶対的要件でもあるので、そこに関われと言われた瞬間その場からはサヨウナラしています。

とりあえずこれで「作ってくれ」とか「売ってくれ」とか自分的にはとても煩わしく面倒臭いやり取りが一気に解消することを思えば、とてもありがたい事で、それが協力するモチベーションになっています。

自分としては、自分で作って電子工作をするきっかけになってくれればというのが本来の望みなんですが、、、。
なかなかね。