ツタヤにふらっと立ち寄ったところ、ブルートゥースのヘッドホン(マイク付き)が780円で売っていたので買ってみた。
・単純に高い
・充電や電池交換が面倒臭い
という理由があったんだけど、BTが利用する周波数、2.4GHz帯の終焉っぷりを嫌という程見ていたので、あんまり使いたく無かったというのが一番の理由。
Android端末ではWi-Fi Analizerという便利なアプリがあるんだけど、これを例えば新宿や渋谷で見てみると、どれだけ2.4GHz帯が終わっているのかよく分かる。
この2.4GHz帯は歴史上もっとも成功したアンライセンスグローバルバンドと言っても良いんじゃないかって思うけど、それだけに汚染がひどい。
Wi-Fiは既に5Ghz帯に逃げて行ったけど、逃げたと言ってもその電波到達度から2.4GHz帯を停波する事もあんまりない。吹きっぱなし。
更に2.4GHzは浸透率が高いので、隣にマンションが出来たりすると、もう大変な事になる。
田舎の我が家でも軽く10個以上のWi-Fiが見える。
BTは利用用途からすればもっと高周波帯を使っても問題は無いと思うけど、そうすると今度は消費電力の問題が起こるので当面は無いだろうし、そういったデバイスが標準化されたとしても機器が出そろうには5年はかかるだろう。
無線イコール送信と受信があるという事で、デバイスが揃うのは時間が掛かるのよね。
ましてや携帯電話の様なWi-FiもBTも両方使う様な機器でBTを使うなんて・・・
と思いながらも、780円という価格に負けて、一度使ってみる事にした。
マイクもついていて電話が出来るというのも大きな理由。
とりあえず充電して高架下のコメダで暫く使ってみた。
ここも2.4GHzは相当吹いている。
使ってみたところ、音楽自体は特に問題無く聞けた。
音楽聞くだけなら、再送だらけの通信でも問題無いんだろう。
帰宅途中、電話がかかって来たのでそのまま通話してみたんだけど、感度良好という事で、なかなか使える事は分かった。
自宅でレッツノートとペアリングしてみると、マウスを使うとたまにガリ音がしたので、やはり近くに干渉する機器があると、ちょっと問題が起きるのかも知れない。
自宅のWi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯、両方対応している。
11acという様なオシャレなものには対応していないけど、検証するには十分。
2.4GHz帯のWi-Fiに接続し、BTで音楽を聴いてみる。
BTを切断して測定。
5GHz帯のWi-Fiに接続してBTで音楽を聴く。
この後BTを接続してみたけど5GHz帯のWi-Fiに干渉は無いので変化は無かった。
纏めてみる。
下り上りで試行回数3回、単位はMbps
■BT音楽+2.4GHz帯Wi-Fi
下り:13.49/13.14/14.19
上り:18.70/15.36/15.38
平均:下り13.61/上り16.48
■BT無し+2.4GHz帯Wi-Fi
下り:20.09/18.76/18.47
上り:21.80/22.95/21.10
平均:下り19.11/上り21.95
■BT音楽+5GHz帯Wi-Fi
下り:30.00/31.54/32.79
上り:68.01/71.91/63.31
平均:下り31.44/上り67.74
■BT無し+5GHz帯Wi-Fi
下り:31.95/27.70/32.18
上り:73.45/71.53/72.40
平均:下り30.61/上り72.46
上記の結果から、BTヘッドホンを使っていると、2.4GHzWi-Fiのパフォーマンスが3割近く落ちる事が分かる。
BTでもマウス位のデータ量なら大して影響はないとは思うけど、音楽は如実に影響がでますな。
今時チェーン店で5GHz帯で吹いていないWi-Fiなんてないだろうから、そちらに接続しなおすとか。
一方BTの出力はWi-Fiと比較すると非常に小さいので、近くにWi-Fiのアクセスポイントがあり、Wi-Fi通信が沢山行われている様な環境だと、BTヘッドホンで音楽を聴くのも難しくなってくるはず。
BTヘッドホンがこれだけ普及価格帯に落ちて来た以上、今後も増え続けるとは思う。
昨今はIoTデバイスの隆盛で大型商業施設でのビーコン等の2.4GHz帯利用機器設置が続くので、街のカフェとかで2.4GHz帯の混雑が止まる事は無く、今後Wi-Fiで2.4GHz帯を使うのは難しくなってくるかもしれない。
現実的にクリティカルな通信に2.4GHz帯を使うのは、田舎なら良いけど、もう都心のターミナル駅などでは無理な状態。山手線あたりはもうそろそろ駄目。
実はスタジアムなどのコンサート時に大量に使われているのが5GHz帯の映像機器。
コンサート中にスマホでWi-Fiを使おうとしても、上手く接続できなかったり、接続してもスループットが出なかったりするのは、映像機器との干渉を避けてWi-Fiの5GHz帯のチャンネルを大幅に絞っているのが原因。
この間映像関係の展示会InterBEEに行った時も、無線映像機器のデモは誰もやって無かった。
聞いてみると干渉がきつくて使えないという事だった。
無線帯域はどんどん消費されていて、特に低い周波数帯はどれもこれも厳しいですな。
ライセンスド、アンライセンスド、全部。
敬遠してた理由
これまでブルートゥース(BT)のヘッドホンを買わなかったのは、・単純に高い
・充電や電池交換が面倒臭い
という理由があったんだけど、BTが利用する周波数、2.4GHz帯の終焉っぷりを嫌という程見ていたので、あんまり使いたく無かったというのが一番の理由。
Android端末ではWi-Fi Analizerという便利なアプリがあるんだけど、これを例えば新宿や渋谷で見てみると、どれだけ2.4GHz帯が終わっているのかよく分かる。
この2.4GHz帯は歴史上もっとも成功したアンライセンスグローバルバンドと言っても良いんじゃないかって思うけど、それだけに汚染がひどい。
Wi-Fiは既に5Ghz帯に逃げて行ったけど、逃げたと言ってもその電波到達度から2.4GHz帯を停波する事もあんまりない。吹きっぱなし。
更に2.4GHzは浸透率が高いので、隣にマンションが出来たりすると、もう大変な事になる。
田舎の我が家でも軽く10個以上のWi-Fiが見える。
BTは利用用途からすればもっと高周波帯を使っても問題は無いと思うけど、そうすると今度は消費電力の問題が起こるので当面は無いだろうし、そういったデバイスが標準化されたとしても機器が出そろうには5年はかかるだろう。
無線イコール送信と受信があるという事で、デバイスが揃うのは時間が掛かるのよね。
お試し購入
なんせ自分は2.4GHz帯を使う無線機器を信用してない。ましてや携帯電話の様なWi-FiもBTも両方使う様な機器でBTを使うなんて・・・
と思いながらも、780円という価格に負けて、一度使ってみる事にした。
マイクもついていて電話が出来るというのも大きな理由。
とりあえず充電して高架下のコメダで暫く使ってみた。
ここも2.4GHzは相当吹いている。
使ってみたところ、音楽自体は特に問題無く聞けた。
音楽聞くだけなら、再送だらけの通信でも問題無いんだろう。
帰宅途中、電話がかかって来たのでそのまま通話してみたんだけど、感度良好という事で、なかなか使える事は分かった。
自宅でレッツノートとペアリングしてみると、マウスを使うとたまにガリ音がしたので、やはり近くに干渉する機器があると、ちょっと問題が起きるのかも知れない。
他に与える影響
次にWi-Fi側視点でもみてみる。自宅のWi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯、両方対応している。
11acという様なオシャレなものには対応していないけど、検証するには十分。
2.4GHz帯のWi-Fiに接続し、BTで音楽を聴いてみる。
BTを切断して測定。
5GHz帯のWi-Fiに接続してBTで音楽を聴く。
この後BTを接続してみたけど5GHz帯のWi-Fiに干渉は無いので変化は無かった。
纏めてみる。
下り上りで試行回数3回、単位はMbps
■BT音楽+2.4GHz帯Wi-Fi
下り:13.49/13.14/14.19
上り:18.70/15.36/15.38
平均:下り13.61/上り16.48
■BT無し+2.4GHz帯Wi-Fi
下り:20.09/18.76/18.47
上り:21.80/22.95/21.10
平均:下り19.11/上り21.95
■BT音楽+5GHz帯Wi-Fi
下り:30.00/31.54/32.79
上り:68.01/71.91/63.31
平均:下り31.44/上り67.74
■BT無し+5GHz帯Wi-Fi
下り:31.95/27.70/32.18
上り:73.45/71.53/72.40
平均:下り30.61/上り72.46
上記の結果から、BTヘッドホンを使っていると、2.4GHzWi-Fiのパフォーマンスが3割近く落ちる事が分かる。
BTでもマウス位のデータ量なら大して影響はないとは思うけど、音楽は如実に影響がでますな。
BTヘッドホン利用時の注意点
もし駅近くのカフェ等でWi-Fiのパフォーマンスが出ないなら、近くにBTヘッドホンをしている人が居ないかチェックしても良いかも。今時チェーン店で5GHz帯で吹いていないWi-Fiなんてないだろうから、そちらに接続しなおすとか。
一方BTの出力はWi-Fiと比較すると非常に小さいので、近くにWi-Fiのアクセスポイントがあり、Wi-Fi通信が沢山行われている様な環境だと、BTヘッドホンで音楽を聴くのも難しくなってくるはず。
BTヘッドホンがこれだけ普及価格帯に落ちて来た以上、今後も増え続けるとは思う。
昨今はIoTデバイスの隆盛で大型商業施設でのビーコン等の2.4GHz帯利用機器設置が続くので、街のカフェとかで2.4GHz帯の混雑が止まる事は無く、今後Wi-Fiで2.4GHz帯を使うのは難しくなってくるかもしれない。
現実的にクリティカルな通信に2.4GHz帯を使うのは、田舎なら良いけど、もう都心のターミナル駅などでは無理な状態。山手線あたりはもうそろそろ駄目。
5GHz帯も
で、今問題になっているのが5GHz帯の混雑。実はスタジアムなどのコンサート時に大量に使われているのが5GHz帯の映像機器。
コンサート中にスマホでWi-Fiを使おうとしても、上手く接続できなかったり、接続してもスループットが出なかったりするのは、映像機器との干渉を避けてWi-Fiの5GHz帯のチャンネルを大幅に絞っているのが原因。
この間映像関係の展示会InterBEEに行った時も、無線映像機器のデモは誰もやって無かった。
聞いてみると干渉がきつくて使えないという事だった。
無線帯域はどんどん消費されていて、特に低い周波数帯はどれもこれも厳しいですな。
ライセンスド、アンライセンスド、全部。
コメント
コメント一覧 (2)
ネットワークは仕事で黎明期に関わったくらいだからもう完全に過去の人
どんどん技術が確定していき無線LANも2Mbpsとなって結構安定してた時期です
サイトサーベイお疲れ様でした
この辺理解出来る人って相当多いんだろうなぁ。
確かに無線LANもだいぶんこなれて来た感じはしますね〜
Wi-Fiアライアンスの努力のお陰なんでしょうけど、あんまり使うのに頭使わなくてもよくなりましたね。
2.4Gは死んでしまいましたが・・・