SDRの写真なんか大量に乗せているからか、東京オリンピック2020が開催直前の今更、1980年代のバイク特集ばっかりしているからか、ライフサイクルズは休刊するそうです。
lifecycles
2017年4月号からスタートして、2018年8月号までなので、短い間でしたね。
結局、亀有近辺でこの雑誌を見る事は一度もありませんでしたので、発行部数も少なかったんじゃないかな。
自分はAmazonの雑誌定額サービスで読んじゃいましたけど。


この手の旧車を扱うバイク雑誌って、基本的にループしていて毎年同じ車種の特集がずっと繰り返される。
ライフサイクルズも創刊号を今見てみると、同じTZR250やTZR125やRZ125が掲載されてたりしますな。
CR LIFECYCLES 2017年4月号
笠倉出版社
笠倉出版社(インプレス)
2017-05-18


古いバイクを扱いながら雑誌ならではの特徴を出すのって難しくなってきているよね。
女性誌なんかずっと同じ話をループさせているんだけど、旧車中心バイク雑誌も「試乗する、インプレする、読者のバイクを紹介する」を同一車種で繰り返すので、新味を出すのは大層しんどそうではある。

大観山で編集者さんが言っていたのは、もうSNSとかで十分情報が行き渡っているので、雑誌はツライって事だった。
読者の方が編集者より深い知識を持ってたりすることが多いらしい。
例えばOSR-CDIがFacebook上のユーザーが寄り集まってテストや開発がされている事を話すと、今ってそうなんだよね、みたいなことを言っていた。

Googleがあるので欲しい情報はなんでも出てくる世の中になっちゃったし、このまんまだと昔ほどの雑誌の特殊性は出せなさそうだなとはその時思った。
新車がバンバン出ていた頃は、その情報だけで雑誌ならではの魅力を出せたんだとは思うけど、今はそうでも無いし、となるとそれ以外の情報ってウェブ上で情報のやり取りが活発にされていたりする。

後はなんとなくなんだけど、例えば最新の商用前の電子制御部分を詳しく解説してくれる様なバイク雑誌なんて皆無で、ウェブと紙媒体の違いとかも含めて、大きな意味で電子化が進んだ世の中に付いていけてない気もする。

最新のライフサイクルズに掲載された利楽猿号の、TM32SSキャブについているソレノイド制御の部分。実際に掲載された写真は全くお門違いの場所だった。
しかしこれってもう30年前の技術なんだけど、一度も雑誌で詳細を見かけた事も無いしウェブ上でも見たことが無いです。
どうなってるの。


とりあえず。
SDRなんてレアモノを取り扱ってくれる様な雑誌が消えたのはとても残念だな、とは思います。はい。