テルル桶川スポーツランドで遊んだ後、ちょっと寄るところがあった。
アルモク亭。

例のヤマハHS-1のピストンが溶ける問題の原因がわからないらしい。
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溶けたピストンがこちら。
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左のプラグが、ピストンに穴が開いた時のプラグ。
右がその後、エンジン組みなおした後のプラグ。
plug
どちらも溶けかけている。
プラグの番手を変えてもダメだったらしい。
右側のプラグは6000回転固定で近所のバイク屋まで走った結果らしい。
これは重症だ。

二次エアのシールなんかも見直したけれども、イマイチ決めてにかけるらしい。
その後点火時期なんかも調べたところ、こんな連絡が来た。
「20度固定点火時期にしているのに30度位になる」
このHS-1はOSR-CDIをベースにカスタムしたCDIが搭載されている。
TDR80のコイルを使ったちょっとへんてこりんなつくり。
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ただ、しっかりと調整して取り付けているので、なんら問題はないはず。
少なくとも点火時期を固定してキャリブレーションはしっかりやっているはず。
そらもう、カスタム品なので前例がなく、そこから始めないと何ともならんもん。

フライホイールにタイミングライトを当てて、点火時期を見てみる。
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あぁ、確かに15度位進んどるね。

「なんでズレてるんだ?」
ピックアップ位置の調整がおかしい。
このHS-1のピックアップ位置はBTDC50度位だったような気がする。
それが今は30度になっている。

どうも点火時期を調整している間に誤入力したかなんかだろう。
きれいに調整して様子を見ると、良い感じの様だ。
「回転上げると点火時期がズレる」
そんなもんだ。

というものの2気筒の割に点火時期のズレが大きい。
これってどういうことなのかというと、フライホイールが軽いのか二次圧縮が高いのか、低回転だとピストン上昇過程と下降過程のスピードの差が大きいのが原因だと思う。
高回転になることによってクランク回転ムラが減って点火時期が安定する。

まぁそんなことはどうでもいい。
ベストの点火時期マップが最初からあれば、点火時期のズレも厄介なものになるけど、そもそも答えなんて無いので、ベストな点火時期を探すうちに点火時期のズレも勝手に織り込み済みになるからだ。

点火時期は治ったっぽいので、アルモクさんに走ってきてとお願いする。
大丈夫、ピストンに穴が開いたらカメラの準備をして軽トラで拾いに行くからさ。

しかし、しばらくして無事帰ってきた。
無念。

「今度はお前が乗れ」
面白い動画が取れるかもしれない。
アクションカメラをガムテープで固定していそいそと走りだす。
hs-1
信号青で先頭の大型バイクがスタートダッシュしたので付いていった。

壊れんやんけ!(憤怒

真っすぐ帰ってこれたやんか。


しかし、このままだと、ピストン溶け落ちた主要因は点火時期か?
アルモクさんが、点火時期マップをいじくっている間に、古いマップファイルや他車流用した点火時期をベースにしたのが原因で、ピックアップコイル位置の調整がズレた。
15度程度プラスされた点火時期で走ったので、異常燃焼が発生して熱をもってプラグが溶けてピストンボタ落ち、からのピストン穴あき?
まぁOSR-CDIに罪はない。

そして。
面白いもんがあるから見ていけという。

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また厄介なものを。
甥っ子にIBライダー(簡単に言うと異常にオフ車は知らせる人)が居るので、クラシックの耐久レースに出てみようかな〜と思っているんだそうで。

まぁ次から次へと遊びをよく考えること。
人生3〜4回無いと全然足りんのとちゃうの。
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