工具箱新調。ちょっとだけ大きくした。
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さて、いよいよ来週に迫っている日本最大の草レース、テイストオブ筑波。
天気予報は雨なんだけどね。

先日そんなテイストに出場するTZR250レーサーにクラゲ型ファンネルを付けたばかり。

そして今回伝えられた問題は、「クイックシフターが入らない」ということ。
謎なのが3周位走ったら入らなくなる、という条件付き。
わけわからん。
3周位走ってって事で、真っ先に思いつくのは熱問題。
なんだけど、今回シフターセンサーに使っているブレーキスイッチが熱でやられる訳もなく。

うーん。ちょいと埼玉に行くか。
あるえもーん、助けてくれ!
ということで、埼玉工房へ、TZRオーナーの中村さんとお邪魔した。

まず指摘されたのが、シフトシャフトがグラグラですね、ってところ。
ヤマハ2ストの欠点なのかなんなのかシフトシャフトが長いので、シフトペダルを操作した時に、かなり捩れる。
捩れると、シフトが入り辛くなる。
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SDRやRZだと、対策品が出ているんだけど、TZR系エンジン(R1-Z/TDR等は無いのかな。
ネットだと自作している人多いけど。

こちらは、シフタースイッチが入ってるんだか、入っていないんだか、よく分からないので、OSR-CDIの空いたポートにLEDランプを設置。
ファームウェアを改造して、シフターが動作している間はLEDを点灯するようにした。
利用したファームウェアはVer1.4.0となる。
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案の定というか、シフトシャフト保持ステーがあると、シフトタッチはかなり良くなった。
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でもそれ以外だと普通に動くしなぁ。
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3周したら動かなくなる、という情報の為に迷走中。
でも自分は、これはちょっと考えづらいと思っていて、証言にノイズが入っている気がしてる。

まぁそれなりに形になったので、本日は終了。
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丸一日掛かった。

みんなで飯食って終了。
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2日後の5月6日、走行会に参加する形で走るとの事で伺うと、やっぱり動かないという話。
なんだろうなぁもう。

1本目、2本目とも全然駄目って事で。
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自分はSDRにクイックシフターを長い事付けていて、まぁ大体の事は分かってたつもりなんだけど、TZRはまた違うバイクという事か。

但し、シフトフィールはメチャ良くなったらしい。
ただ、色々とクオリティワークスさんとか、中村選手とかから勉強させてもらって、結果として問題は解決した。


正直に言えば、自分の思い込みがあった。
クイックシフターのスイッチって、いわゆるバトルシフターの様な、感圧式がメジャー。
今回使ったのはブレーキスイッチ。
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こちらは距離でスイッチが入るタイプ。


感圧式の場合は、アクセル全開中にシフトアップして、これ以上シフトシャフトが回らない状態になってから、シフター動作が開始する。

一方ブレーキスイッチは、シフトシャフトが回らない状態までスイッチが入らない設定だと、全くスイッチが入らなくなる。
アクセル全開で駆動力が掛かっている時には、シフトペダルを踏みこんでもシフトシャフトは回らないから。
なので、ブレーキスイッチ方式は確実にシフトシャフトが回転する領域で調整しないといけない。

そんなこんなで上手く行きまして。
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クオリティワークスさんにも「凄く気持ちよく入る」と褒めて頂きました。

やーっと終わった!


あれ、3周走ったら入らなくなるって話は?
まぁ永遠の謎ですよ。

クオリティワークスさん曰く、これまで正シフトで作ったクイックシフターって最後までまともに動く可能性は低いらしく、足を掻き上げる動作よりは、やはり踏み込む動作の方が確実との事。
この話を聞いた時、なんとなく想像したのが「ライダーの疲れ」という変化。
3周目位から中村選手の足が上がってしまって、しっかりと掻き上げられなくなるのが原因だったんじゃないかな。

まぁ時間経過で悪化する話の原因が熱じゃなければ、次に考えられるのは人の問題よね。