の続き

CB750Fで波形取らせて貰いましたよ。
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いや〜相模原は遠かった。
気温も30度超えて、渋滞で2時間の道。
ちょっと厳しいね。

で早速なんだけど、イグニッションコイル1次側。
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TCIはイグニッションコイルの1次側に電流を流し続けて、ドカンと止めて2次側に誘電してプラグをスパークする方式。
そのドカンと止めた際に200V位の電圧が掛かっている。
そしてその後0.4ms〜0.6ms位の間40V程度の電圧が続く。
なんか勘違いあるかも知れないけど、まぁそんな感じ。

波形をもうちょい拡大。
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青線が0Vの状態は、TCIが電流を流し、コイルにエネルギーを貯め込んでいる状態。
その後、電流を止める。
すると200V位が発生。全体で1.2ms位掛かって定常状態に戻っている。
オシロでは見れてないけど、この後暫くの間電流を止めて、点火タイミングのたぶん5ms前位で再度電流を流し始めて、また止める。その繰り返し。

もうちょい拡大
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そこに持って行った回路を接続してみる。
黄色がイグニッション1次側 x10Probe、青が回路を通して取り出す波形。
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黄色がTCI一次側、青が回路を通したもの。
1uFや0.01uFじゃ駄目だったけど、0.1uFのコンデンサで丁度いい平滑化が出来てた。

ただ、結論から言えば全然駄目。

針が暴れまくる。
この時の回路はこんなの。
c001
抵抗で分圧する作戦は全く持って論外だった。
いや〜行けるとは思ったんだけど、無理。
5.1Vのツェナーに負担が掛かりすぎるし、マイクロセンカンドレベルの短い時間ながらも、ツェナーのターンオンまでの間、PICマイコンに20Vが掛かる。
僅かな電圧、電流値とはいえ、定格は超えているし、ノイズになるには充分。
なんせ電圧が跳ねるし、回転数によっても変わるし、丁度良いところは見つからない。
上記回路の50Kと5Kは可変抵抗なので、色々と試してみたけど、タコメータが綺麗に回ることは無かった。
PICマイコン側が求めるオンオフ常数、0.4V未満4V以上の範囲にきっちりと仕上げる事が出来ない。

結論から言えば、先日教えて貰ったこの回路だろうってことです。
3ye7vu0xggvecw25eg8jbtaocb3mcanrwd4o5twhw55f1rhfplefnmwb4uu4trcp

なんか最初からそうしとけや、みたいな話かも知れないけど、波形とCBの回路知らんかったし、しょうがない。
最初に波形とらないとやっぱり駄目で、リモートでなんでもできる訳じゃない。

さて、この回路を作る事にした。
部品点数削減の為、2SC1815トランジスタの代わりに、抵抗入トランジスタDTC123を使う事にした。
一杯持ってるし。
c003
DTC123のベースは定格電圧12Vなので、ベース段のダイオードに替わって保険でツェナーダイオードを入れて保護する。
ピックアップ信号の入力段段は、部品点数が増えるけど保険をかけて36Kの抵抗に50K可変抵抗を入れる形にする。つまり最小36Kから最大86Kの合成抵抗になる。

DTC123のベースにかけて良い電圧は12Vということで、そこの計算方法が良く分からないんだけど、2.2KΩがベース直列、並列にそれぞれ1個づつ内蔵されている。
ベースエミッタ間は0.7Vとして、入力段に掛かる電圧は、200V × (2.2KΩ ÷ 52.2KΩ) = 8.5V。
一応いつか実車で計測はするとしても、まぁ余裕率が3割位ある定格内。大丈夫なはず。

2.2KΩに大体8V位なので、ベースエミッタ間は3.6mA流れ、DTC123はhFEが最低20倍なので、70mA位はDTC123に流すことが可能。
0.1uFのバッファ用コンデンサには10KΩの抵抗を通して5V給電しているので、0.5mAで充電されているけど、これなら一瞬で蒸発させることが出来る。
うん、きっとうまくいく。

実績もあるし、これで間違いなく大丈夫なんじゃないかなぁ。
ということで基板設計はこんな感じ。
c004
これで動くだろう・・・しらんけど。
動いたら、部品リストやらなんやら整理して、自分の役割は一旦これで終了にしたいと思います。
ここまででも、誰でも出来ることだけど、最低ここまでやったら、後は本当に誰でも出来る。
なんだか随分期待はされているけど、そこはもう、ホンダCB750FやCBXが好きな人の界隈でやって貰えればいいかなって思う。

自分のバイクライフでバッテリー点火は、もう一生ご縁は無いと思ってますんで・・・。


あ、そうそう、メーターステーの方なんだけど、ツラはいい感じかなと。
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後は、ちょいとだけ位置調整。コンマ5ミリ位上に移動したいところ。
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