さかのぼる事、1ヶ月前。
関西方面の人達と飲んでて、9月に高野山に納骨に行くんですわ、と話したら、よってたかって高野山って凄いところなんだ、と言われた。
今まで一回も行ったことないんで、そーなんですかーみたいな感じで言ってた。
何が凄いんだか分からんけど、期待は高まる。

母(こちらも無宗教有神論派)が生前、観光で訪れた高野山で、何かを感じたのか「お寺さん、ええわ〜」と言って墓を買った。
何があるのか、そこに。高野山。
そんな自分は有神論無宗教派。

しかし高野山は遠隔地。
10時に西宮から出発する兄弟の車に乗って行くことになり、早朝の新幹線か深夜バスか。
なやんだ挙句、金曜日夜に深夜バスに乗った。
自分車でガッツリ寝れるので、何十年ぶりかに乗ってみたかったんよね。

んで、狭かったけどまぁまぁ大丈夫だった。
IMG_2498
大阪着。

そこから快速で芦屋まで。
IMG_2501
朝飯を食って弟に迎えに来て貰う。


学生の頃の彼女が芦屋在住だった。元気かなとか考えてると弟の車が到着した。
芦屋駅も結構変わるみたいだ。
IMG_2502

遺骨とともに高野山まで。
兄貴は家族と親戚を乗せて別途移動。

この1年、事あるごとに親と話がしたいなぁって思っていたが、もう居ないもんだからしょうがない。
ところが今回納骨にあたって、遺骨と対面する事が分かったら、あぁ、また会えるやんとか思えた。
こちらが何か言ったら、なんて言うかなんてわかってる。親だからね。
なので、遺骨だろうがなんだろうが、話しかければ答えは得られる。

なるほど、こういう感じなのか。
今まで墓を持つことの意味って分からなかったんだけど、墓っていうのは残された人がまた会って話に来る様な仕組みなんだな。
この歳になって、ようやくちょっと分かった愚かものだ。
「ばかやねぇ、あんた」
おかあちゃんがニコニコしながらタバコを吹かしてた。
まぁ俺の脳内の話なんだけど。

来たぜ高野山。
IMG_2505

軽く秋の色が見えた。
IMG_2509


納骨の後、案内の坊さんが、すぐそこにジャニーさんとメリーさんのお墓が出来たんですよ、って話をしてくれた。
IMG_2518
日本のエンターテインメントを大きく変えた2人。
観光地っぽい扱い。
奥之院の参道をそのまま家族とプラプラ上って空海さんに会いにいく。

織田信長や豊臣秀吉の墓があるんやでと事前に聞いていたが、本当にあった。
IMG_2523
その他伊達政宗や石田三成、明智光秀と、戦国武将そろい踏み。
最近のところだと浅野内匠頭とか。
凄いところだったわ。
ウチの両親、こんなとこに陣張って大丈夫かいなと心配になる。
IMG_2520

さて空海さんがいまだに修行なすってる奥之院。
IMG_2526
確かに雰囲気あります。

一応なんだけど、未だに存命で修行中だとかの話があります。
そこで修行中の空海さんを邪魔しないようにそっと参拝する事になってた。

何十年かぶりに夢枕獏のサイコダイバーシリーズを読み返したくなった。


しかしとりあえず。
両親ともに納骨が終わり、一連の行事は一旦終了。
みんなお疲れ様でした。
高野山はね、確かに他とは違うと感じた。
オトンとオカンにはまた会いにこようと思った。
次はしっかり観光も兼ねて。

ただまぁ、この二人はこんなところでじっとしている訳もなく、生前行きたがっていたエジプトあたりをふらふらと観光しているんじゃないだろうかと思った。
いやオトンは紅海で釣りかな。